ハンドクリームを顔に塗ろうと思ったことはありませんか?「手に塗るクリームだから顔に塗ってもいいのでは?」と思うかもしれませんが、手の皮膚と顔の皮膚は異なるので、配合される成分にもさまざまな違いがあるんですよ。まずはハンドクリームの成分をしっかりと確認しましょう。この記事では、ハンドクリームとフェイスクリームの違いや気をつけたい成分、正しい塗り方まで徹底解説します!

ハンドクリームは顔に塗るとどうなるの?ハンドクリームとフェイスクリームの効果の違いも解説!

ハンドクリームは基本的には手に塗るためのものです。顔に塗るために処方されていないので、フェイスクリームとは成分や効果に違いがあります

まずはハンドクリームの成分と効果の違い、そして顔に塗った場合に起こる可能性がある肌トラブルについて紹介します。

ハンドクリームとフェイスクリームの成分の違い

手の皮膚と顔の皮膚は厚さには大きな違いがあります。

一般的に、顔の皮膚の表皮は0.2ミリ程度といわれていますが、手の皮膚はその4~5倍ほど

そのため、刺激が懸念されてフェイスクリームにはあまり配合されない成分でも、ハンドクリームには配合されている、ということは珍しくありません。

また、皮脂の分泌量も手より顔のほうが多めです。手は顔より乾燥しやすいので、油分が多く含まれているのもハンドクリームの大きな特徴です。

このほか、フェイスクリームはテクスチャーがゆるく伸びやすいものが多いのですが、ハンドクリームはやや固めで伸びが良くないものが多いです。

ハンドクリームとフェイスクリームの効果の違い

ハンドクリームは、肌を乾燥から守るために保護膜を作る効果があります。

私たちの手は毎日が重労働。手洗いに食器洗い、料理、洗濯など、1日のうちに何度も洗剤やお湯に触れます。ただでさえ顔より皮脂腺が少ないのに、そのたびに皮脂が奪われてしまうので、乾燥しやすく、肌荒れしやすいのです。

そんな手のために作られたハンドクリームは、うるおいを補給し、保湿し、乾燥から守ることを目的に作られているのです。

 

一方のフェイスクリームは、低刺激でありながらもしっかりとうるおいを守る効果があります。

顔の皮膚は手より皮脂腺は多いのですが、皮脂量に対して水分量は少ないことが珍しくありません。

皮脂と水分のバランスが整ってはじめてすこやかな美肌を保てるようになるので、皮膚から水分が逃げないように保護しつつ、水分バランスを整える効果があるものが多いです。

ハンドクリームを顔に塗るとどうなるの?

ハンドクリームはフェイスクリームとは成分も効果も異なります。顔に塗っても問題ない場合もありますが、ハンドクリームは油分が多いため、人によってはニキビができやすくなってしまう可能性も考えられます。また、適量を塗ったつもりでも、ベタつきが気になってしまうこともあります。

ただし、油分が多いということは、保湿効果も高いということです。乾燥肌で高い保湿効果を求めている人には、意外にも肌に合う、ということもないわけではありません。

いずれにしてもハンドクリームを顔に使えるかどうかは、ハンドクリームと顔の皮膚との相性にもよります。初めてハンドクリームを顔に使うときは、少量を薄く塗り、しばらく様子を見るようにするといいでしょう。

顔に塗っても大丈夫なハンドクリームの成分にはどんなものがある?避けるべき成分は?

ハンドクリームを顔に塗っても大丈夫かどうかは、実際には塗ってみないとわからないところもあります。

しかし、ひとつの基準として、成分を見て判断する方法もあります。

ここでは、顔のスキンケアに有用な成分と、避けたほうがいい成分について解説していきます。

顔に塗っても大丈夫なハンドクリームに含まれる成分は?

ハンドクリームに配合されることが多く、顔のスキンケアにも効果的な成分には次のようなものがあります。

  • ヒアルロン酸
  • セラミド
  • コラーゲン
  • グリセリン

これらは化粧水やフェイスクリームなどにもよく配合されている保湿成分です。

肌にうるおいを与え、キメを整える効果があるので、入っていた方がうれしい成分といえます。

ハンドクリームを顔に塗る時に避けるべき成分は?

顔に使うには心配な成分もあります。

ハンドクリームによっては顔には使わないように注意書きがあるものもあるので、成分とともに注意書きを確認し、これらの成分が配合されているようなら、顔には使わない方がいいでしょう。

尿素

保湿効果の高い成分です。ハンドクリームやボディクリームに配合されいてることも多いのですが、顔には刺激となる可能性があります。

アルコール

成分名としては「エタノール」と表示されている成分です。清涼感のある使用感を与え、品質保持にも効果がある成分なのですが、揮発性があり、蒸発する時に肌の水分を奪ってしまいます

化粧水やフェイスクリームにも配合されることがある成分ですが、乾燥から肌荒れを起こしてしまうことがあるので、顔にはおすすめできません。

PG(プロピレングリコール)

もともとは保湿成分として化粧品によく使われていた成分ですが、いわゆる「旧表示指定成分」です。近年では刺激性があることから化粧品には避けられている成分です。

似た成分名に「DPG」がありますが、こちらは低刺激の成分で化粧品にもよく配合されています。顔に使っても問題ないと考えられています。

合成香料や着色料

香料や着色料はスキンケアに必要な成分ではありませんが、心地よく使うためにハンドクリームにはよく配合されています。ただ、合成香料や着色料は肌に刺激となることも多く、顔のスキンケアには入っていない方がいいでしょう。

ハンドクリームを顔に塗るときの正しい使い方は?ハンドクリームを使う時の順番や適量を解説!

ハンドクリームを顔に塗るとしたら、どのような使い方をしたらいいのでしょうか?

ここでは、ハンドクリームの使い方のポイントを解説していきます。

基本的にハンドクリームは手に塗るのがおすすめ

ハンドクリームは顔に塗ってもいい場合もあります。しかし手の皮膚と顔の皮膚は異なるため、基本的にはハンドクリームは顔に使うのはあまりおすすめできません

ハンドクリームを顔に塗るとしても、毎日のスキンケアに使うのではなく、クリームを切らしてしまった時や旅先などでの、一時的な使用にとどめたほうがいいでしょう

ハンドクリームを使うときのスキンケアの順番は?

ハンドクリームを顔に塗る場合は、フェイスクリームの代用として使うことになります。

洗顔後まずは化粧水でたっぷりと水分を補給し、必要に応じて美容液や乳液を使い、最後にハンドクリームを塗ってうるおいを保ちます。

ハンドクリームは手で温めてから塗るのがおすすめ

フェイスクリームは顔に塗りやすく、テクスチャーがやわらかいものが多いのですが、油分が多いハンドクリームはテクスチャーが固めです。

いきなり顔に塗ろうとしても、伸びが悪く、肌に摩擦を与えてしまう可能性があります。摩擦は肌に刺激を与え、肌荒れの原因となることもあるので、できれば避けたいもの。

そこでおすすめなのは、ハンドクリームを手の体温で温めて、テクスチャーをやわらかくする方法です。

最初にハンドクリームを手のひらに出したら、両手を合わせて体温で温め、やわらかくなったら顔に塗っていきます。

編集部Voice
塗る時は両手で顔を包み込むように、薄く均一に広げていくといいですよ。また、乾燥が気になりやすい目元や口元は、重ね塗りをするのもおすすめです。

ハンドクリームを顔に塗る時の適量はどれくらい?

ハンドクリームの1回の使用量は、チューブ型の場合、およそ人差し指の指先から第一関節までが目安といわれています。

両手の面積は顔より小さいので、ハンドクリームを顔に塗る時はこれより多めと思うかもしれませんが、ハンドクリームは手のひらと手の甲の両面に塗るのが基本です。

つまり、顔の面積は手のひらと手の甲の両面の面積より小さいため、ハンドクリームもそれより少なめでOKということになります。

とくにハンドクリームは顔への刺激が心配です。最初は少量から始めてみるのがいいでしょう。

ハンドクリームを顔に塗るときの注意点は?肌トラブルを避けるために知っておくべきポイントを解説!

ハンドクリームをフェイスクリームの代用にする場合、いくつか注意したいことがあります。肌トラブルを避けるために、これだけはチェックしておきましょう!

ハンドクリームを顔に塗るときは肌トラブルのある部分は避ける

顔の皮膚は手の皮膚と比べてデリケートです。肌荒れしたり、ニキビができたり、という経験がある人は多いのではないでしょうか?

このような肌トラブルがある状態でハンドクリームを塗るのは、かえって肌に刺激を与えてしまう可能性があります。

肌荒れしていたりニキビがあったりする部分は、ハンドクリームを塗らないようにしましょう。

きちんと化粧水で保湿してから塗る

手には化粧水は使わないから、ハンドクリームを使う時も化粧水は不要では……?と思うかもしれませんが、そもそも手の皮膚と顔の皮膚では、厚さが違います

角質層が薄い顔の皮膚は、水分を溜めておくことが難しいため、化粧水でたっぷりと水分を補給することが大切なのです。

塗りすぎた時はテイッシュで余分な油分をオフする

油分を多く含むハンドクリームは、塗った後にベタつきやテカリが気になることもあるかもしれません。

そのような状態を放置していると、毛穴に油分が詰まってニキビの原因となったり、メイク崩れの原因となったりします。

塗りすぎたな、と思ったときは、ティッシュを顔に軽く当てて、油分をオフしましょう。適度にしっとり感が残って、ベタつきやテカリを解消できますよ。

【おすすめハンドクリームTOP3】低刺激で肌をやさしく保湿ケアできるハンドクリーム3選を紹介!

ヴァセリン オリジナルピュア スキンジェリー」は、誰もが一度は見たことがあるホームケアの定番アイテム!ハンドクリームとして使っている人も多いと思いますが、実は唇や目元などの顔にも使えます無香料・無着色・防腐剤無添加と低刺激なのもうれしいですね。

アベンヌ薬用ハンドクリーム」は、あのアベンヌ温泉水を配合したハンドクリームです。独自処方のうるおいの膜が肌の水分を逃がさず、しっかりと乾燥から守ってくれますよ。ニキビになりにくいノンコメドジェニック処方という点もポイントです!

ユースキンAa」は、ひび・あかぎれ・しもやけに効果的な有効成分を配合した指定医薬部外品。エタノールは配合されておらず、顔にも使いやすい処方です。年齢制限がないのでお子さまでも使えますよ!

 

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ハンドクリームを顔に塗るときは自分の肌の状態をチェックして使うようにしましょう!

ハンドクリームは基本的には手に塗るためのクリームですが、うっかりフェイスクリームを切らしてしまった時などはハンドクリームを代用として使うのもアリです。

ただし、ハンドクリームは油分を多く配合しているため、ベタつきやテカリなどが気になりやすいものです。また、顔に塗るには刺激が気になる場合もあるので、成分をしっかりチェックしてから顔に使うようにしましょう!