「加齢とともに頬の肝斑(かんぱん)が気になる」「肝斑に効く化粧品が知りたい」とお悩みではありませんか?
肝斑に効くと言われている化粧品の成分は「トラネキサム酸」や「ビタミンC」などで、主に化粧水・美容液・クリーム・乳液に含まれています。有効成分が含まれている基礎化粧品を使って、肝斑を徐々に薄くしていきましょう。
今回は、肝斑に効く化粧品のおすすめランキングや、正しいスキンケアの方法、肝斑を隠すメイク方法などを解説します。「肝斑の悩みを解決して若々しい肌を取り戻したい!」という方はぜひチェックしてくださいね!
肝斑化粧品のおすすめの選び方!失敗しないコツは成分・価格・使用感

そもそも、シミと肝斑は何が違うのかご存じでしょうか?実は肝斑はシミの一種で、加齢とともに現れることからシミの医学的な名称は「老人性色素斑」です。
シミができる原因は紫外線によるダメージの蓄積で、過剰につくられたメラニン色素が皮膚に沈着することで生まれます。レーザー治療を行うと薄くなるため、シミは美容医療に頼れば治すことができます。
一方で肝斑は左右対称に現れることが大きな特徴で、生まれる原因はよく分かっていません。紫外線・ストレス・洗顔やクレンジングによる摩擦の刺激・女性ホルモンのバランスの乱れなどと考えられています。
肝斑はレーザー治療によって色が濃くなったり、再発を繰り返すといった症例が報告されているため、美容医療での治療は難しいのが現状です。
そのため、化粧品を使って色素を薄くしたり、今以上に濃くならないように対策を取ることが最善と言えるでしょう。
肝斑向けの化粧品を選ぶときは、以下のポイントに注意してみてください。
有効成分が配合されている化粧品はマストバイ!
肝斑にはトラネキサム酸・ハイドロキノン・コウジ酸・ビタミンCの4つの成分が有効とされています。
各成分の有効性や効果については以下の通りです。
・トラネキサム酸…炎症を引き起こす酵素「プラスミン」を抑制する抗プラスミン作用がある
・ハイドロキノン…酸化を抑制する作用がある
・コウジ酸…メラニンを生成する「チロシナーゼ」という酵素を抑える働きを持つ
・ビタミンC…抗酸化作用や美白効果が期待できる
特にトラネキサム酸が肝斑に有効だとされているため、商品選びに迷ったらトラネキサム酸が配合されているものを選びましょう!
保湿成分が含まれているかをチェック
肝斑は紫外線や乾燥といった外的刺激によって悪化すると言われているため、保湿ケアをおこたらないように充分注意しましょう。
トラネキサム酸の他にセラミド・アミノ酸・PCA-Na・スクワランなど、肌に優しい保湿成分が含まれているかも要チェックです。
使い続けられるテクスチャーや価格の商品を選ぼう
肝斑には肌のターンオーバーをうながし、新しい皮膚を生み出して徐々に薄くする方法が有効です。
皮膚が生まれ変わるには3ヶ月かかると言われていることから、最低でも3ヶ月は同じ化粧品を使い続ける必要があります。
そのため、毎日使っても快適なテクスチャーや価格のアイテムを使うことをおすすめします。
肝斑は放っておくとどんどんと色が濃くなり目立ってしまうので、なるべく早く化粧品を使って対策をしましょう!
肝斑に対する有効性が高いと言われている、トラネキサム酸が配合されている商品だけを厳選しました!
肝斑向けの化粧品選びに悩んでいる方は、ぜひともチェックしてください♪ ドラッグストアで買える!肝斑に効く化粧品おすすめランキングBEST3|プチプラで手軽に肝斑ケアを始めよう
肝斑に効果がある化粧品には値段が高いものが多いイメージがありますよね。値段が高いとより効きそうですが、続けづらいのがデメリット。スキンケアは継続が重要なので、長く続けられる価格帯の化粧品を使いたいですね。
ここでは、ドラッグストアや量販店で手軽に購入できる、プチプラ化粧品を3つまとめました。肝斑に効果がある成分はしっかり配合されていますので、ぜひ使ってみてくださいね!
肌ラボ(ロート製薬)|白潤プレミアム 薬用浸透美白化粧水はもともと持つ透明感を引き出す
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シミの元 メラノサイトにアプローチ!
W有効成分配合!うるおいと白さにこだわる美容液級シミ・そばかすケア
ロート製薬 肌ラボ
白潤プレミアム 薬用浸透美白化粧水
990円(税込)/170ml
商品について詳しくはこちら
美白有効成分としてトラネキサム酸を配合し、メラニンの生成を抑えてシミやそばかすを防ぐ薬用化粧水。肝斑の原因のひとつとされる炎症を抑える働きがあるため、肝斑ケアを意識したスキンケアに取り入れやすいのがポイントです。
ナノ化ヒアルロン酸やビタミンC誘導体などのうるおい成分を配合し、肌にしっかり浸透して保湿力を高め、透明感のある明るい印象へ導きます。低刺激処方で毎日安心して使えるのも選ばれている理由の一つです。肝斑やシミが気になる方の美白ケアにおすすめですよ。
ちふれ化粧品|美白化粧水 TAはシンプル処方で敏感肌でも使いやすい
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余計な成分一切なしの美白ケア
シンプル処方とアルコールフリーでやさしくシミ・ソバカス・肌荒れを防ぐ
ちふれ化粧品
ちふれ 美白化粧水 TA
1,100 円(税込)/180ml
商品について詳しくはこちら
美白有効成分としてトラネキサム酸を配合した薬用化粧水で、メラニンの生成を抑え、シミや肝斑の予防・改善に役立つのが特徴です。さっぱりとした使用感ながら保湿成分も含まれており、肌にうるおいを与えながら透明感を高めます。
プチプラ価格ながらも無香料、無着色、アルコールフリーで肌にやさしい処方のため、敏感肌の方でも安心して使いやすいのも魅力です。毎日のスキンケアに取り入れやすく、肝斑が気になる方が継続して使用することで、部分的に濃くなりやすいシミをケアし、明るく均一な肌印象へ導きます。コスパと使いやすさの両方を重視する人におすすめです!
第一三共ヘルスケア|薬用ホワイトニングスティックは気になる部分をピンポイントでケアできる
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手軽に美白効果を肌にON!
安心・安全の成分で肌にやさしく、新しいシミを元からシャットアウト
第一三共ヘルスケア TRANSINO(トランシーノ)
トランシーノ 薬用ホワイトニングスティック
2,873円(税込)/5.3g
商品について詳しくはこちら
気になる部分に直接塗布できるスティックタイプの美白アイテムで、シミやそばかす、肝斑にアプローチできるのが特徴です。美白有効成分としてトラネキサム酸を配合し、メラニンの生成を抑制することで、肝斑の予防・改善に役立ちます。
スティック形状のため、手を汚さずに塗布できるのはもちろん、気になる部分にピンポイントで塗れるのでコスパも最高です!保湿成分も配合されており、乾燥による肌のダメージを防ぎながらケアできます。低刺激性、無香料、無着色、アレルギーテスト済みなので敏感肌でも使いやすいのも嬉しいですね。外出先でも手軽に使えるので、日常的に肝斑ケアを続けたい方や、気になるシミをポイントで集中的にケアしたい方におすすめのアイテムです。
肝斑に効く化粧品【アイテム別】乳液・美容液・クリームまで口コミで人気のアイテムはどれ?
こちらでは、肝斑に効く化粧品をアイテム別にご紹介します!どれも口コミで評価が高い商品ばかりなので、効果にも期待ができますよ。気になる方はぜひチェックしてくださいね。
肝斑に効く化粧品【乳液編】メラニンの生成を抑えながらもっちり肌に導くアイテムはどれ?
こちらでは、肝斑に効く乳液をご紹介します!肝斑だけでなく肌荒れにも効くアイテムをピックアップしました。敏感肌の方にもおすすめの商品ですよ。
ファンケル|ブライトニング 乳液は敏感肌でも使いやすい無添加処方がうれしいアイテム
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スキンケア効果をしっかりラッピング
ベタつくことなくなめらかに伸び、シミ・くすみ・肌荒れのないやわらかな肌へ
株式会社ファンケル
FANCL(ファンケル)ブライトニング 乳液 II しっとり
1,870円(税込)/30ml(約30日分)
→初回限定薬用美白1ヶ月集中セットが1,700円(税込)
商品について詳しくはこちら
ファンケルのブライトニング 乳液は、使用感満足度がなんと91%の薬用美白乳液です。独自成分「ブライトコントローラー」がシミのもととなるメラニンの排出を助けるほか、「アクティブビタミンC α」が酸化に強い高品質なビタミンCを素早く肌に届けるので、シミを防いで圧倒的な透明感のある肌に導いてくれますよ。
肌荒れケア成分「グリチルリチン酸ジカリウム」や、ダメージから肌を守る植物エキス、保湿成分ヒアルロン酸を配合し、美白・肌荒れ・保湿を同時に叶えてくれるのもうれしいポイント。防腐剤不使用の無添加処方で、敏感肌の方でも安心して使えます。うるおいが続く透明美肌を目指している方に、ぜひおすすめしたいアイテムです。
編集部おすすめの乳液が気になる方は、こちらの記事も参考にしてくださいね♪
肝斑に効く化粧品【美容液編】ゆらぎ肌にも安心して使えて肌に透明感が出るアイテムはどれ?
こちらでは、肝斑に効く美容液をご紹介します!肌悩みにピンポイントで効く美容液は、普段のスキンケアにプラスして使うと効果が実感しやすいですよ。シミ・そばかす・肝斑に悩む方におすすめしたい定番商品をピックアップしているので、ぜひチェックしてくださいね。
POLA|ホワイトショット SXS Nは独自成分がシミのもとに浸透してクリアな素肌を引き出してくれるアイテム
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POLAの美白シリーズ最高傑作
@コスメの評価★5以上!長時間効果がとどまる濃厚クリームで集中シミ対策
POLA
ホワイトショット SXS N
13,200円(税込)/20g(約100日分)
→【期間限定】公式サイトから購入で人気アイテムのサンプルプレゼント
商品について詳しくはこちら
POLAのホワイトショット SXS Nは、今話題となっている口コミでも大人気の美白美容液です。根深いシミやそばかすに高い効果が期待できるのに加えて、肌荒れやニキビにもアプローチできるのが魅力。POLAの独自成分「m-シューター」や保湿成分「m-Aクリアエキス」など、多数のPOLAオリジナル美容成分が肌のすみずみに浸透して、透明感のあるクリアな肌に導いてくれますよ。
また、メラノサイトに美白有効成分を届けやすい「エマルション」という成分を使った「SXSショットデリバリー処方」を採用していて、浸透力が高いのも特徴。密着性が高いので気になる部分にしっかり留まり、べたつかないのでスキンケアやメイクの邪魔をすることがありません。頑固なシミに悩む方は、1本持っていると心強いアイテムですよ。
編集部おすすめの美白美容液が気になる方は、こちらの記事も参考にしてくださいね♪
肝斑に効く化粧品【クリーム編】集中美白ケアで徹底的にシミを防いでくれるアイテムはどれ?
こちらでは、肝斑に効くクリームをご紹介します!高保湿で肌の乾燥を防ぎながら肝斑のケアもできる人気アイテムをピックアップしました。普段のスキンケアでは保湿力が物足りないという方や、美白ケアにさらに力を入れたいという方はぜひチェックしてくださいね!
第一三共ヘルスケア|トランシーノ薬用ホワイトニングリペアクリームEXは就寝中の集中ケアができる薬用クリーム
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美白&肌荒れケアが可能
ジェル状クリームで季節問わず使いやすい!油膜感のないクリーム
第一三共ヘルスケア トランシーノ
薬用ホワイトニングリペアクリームEX
4,400円(税込)
商品について詳しくはこちら
第一三共ヘルスケアのトランシーノ薬用ホワイトニングリペアクリームEXは、就寝中に集中ケアできる「塗る美白マスク」とも呼ばれている薬用保湿クリームです。美白と肌荒れ防止が同時に叶うのが大きな魅力で、美白有効成分「トラネキサム酸」がメラノサイトの活性化を抑えてシミ・そばかす・肝斑を予防し、さらに「グリチルリチン酸2K」が肌荒れを防いで紫外線ダメージに負けない肌へと導きます。
うるおいと透明感を支える保湿・エイジングケア成分が肌の乾燥悩みやくすみ感をケアして、キメの整ったつるつる肌を実現。ぷるぷるのジェル状テクスチャーでベタつきが気にならず、季節を問わず快適に使えますよ。クリームの重さが苦手な方にもおすすめです。
編集部おすすめの美白クリームが気になる方は、こちらの記事も参考にしてくださいね♪
肝斑とは?他のシミとの違いや原因について解説
肝斑は一般的に治りにくいとされるシミの一種で、他のシミに比べて女性ホルモンも関係していると言われています。
そもそも肝斑とは何のシミでしょうか?肝斑の特徴と原因についてまとめました。
肝斑とは何?
肝斑とは、両頬骨に沿って比較的広い範囲に輪郭がはっきりしない形でモヤっと広がるシミのことです。他のシミに比べて左右対称にほぼ同じ形、大きさで現れます。両頬骨だけでなく、額や口の周辺などにも現れます。
発症年齢は30~50代で、60代以降ではほとんど発症することがありません。肝斑は女性に多いシミですが、男性でも起こることがあります。
肝斑の原因
肝斑の発生には紫外線が関係しますが、紫外線以外では女性ならではの悩みが原因とされています。肝斑の主な原因についてまとめました。
ホルモンバランスの乱れ
肝斑の主な原因は「ホルモンバランスの乱れ」です。ホルモンバランスが乱れることでメラノサイト(色素細胞)が活性化されてメラニンを作り、肝斑ができると言われています。
ホルモンバランスの乱れは生理や加齢(更年期)、ストレスなどによって起こります。
妊娠
妊娠中でも肝斑が起こることがあります。妊娠中はホルモンバランスの変化が複雑に影響し、肌にメラニンができやすくなり、シミが目立つようになります。妊娠中にできる肝斑のことを「妊娠性肝斑」と呼ばれます。妊娠性肝斑は出産後にホルモンバランスが安定して、次第に改善します。
しかし、出産後もホルモンバランスの変化によって肝斑が起こることがありますので、出産したから大丈夫というわけではありません。
ピルの服用
ピル(低用量ピル)とは経口避妊薬のことで、より確実な避妊のために服用します。ピルは避妊のほかに、生理痛や子宮内膜症の症状改善、卵巣がん・子宮体がんの発症率の低下などでも服用される方もいます。
ピルを服用することで肝斑が起こることがあります。また、もともと出来ていた肝斑がピルの服用が原因で悪化するケースも。ピルの服用をやめることで肝斑の症状が改善することがありますので、かかりつけの医師に相談するとよいでしょう。
スキンケアやマッサージによる摩擦
ホルモンバランスの乱れや妊娠、ピルの服用以外では、肌の摩擦が原因で肝斑が起こることも。特に洗顔やマッサージによる摩擦が原因で肌の表面のバリア機能が破壊されることで肝斑ができたり、悪化することがあります。
スキンケアやマッサージの際は摩擦によって肌に負担をかけないよう十分に注意しましょう。
肝斑についての基礎知識は以下の記事で、丁寧に解説しています。
肝斑に効く化粧品を選ぶときにおすすめの成分は?効果的な成分を使えば効果が実感しやすい
肝斑をケアするには化粧品が欠かせません。しかし、どの成分を選んだら良いかわからない方もいます。ここでは、肝斑におすすめの美容液・化粧品成分を解説します。
肝斑化粧品におすすめの成分①すでにあるシミ・肝斑に『コウジ酸』
コウジ酸とは、みそやしょうゆ、日本酒などを作る際に欠かせない麹から発見された成分で、麹菌が糖を発酵することによって作られます。日本酒を作る職人である杜氏(とうじ)の手が白くてなめらかであることから、美白効果の成分として注目されています。
肌においてはメラニンを作る酵素「チロシナーゼ」の活性に欠かせない銅イオンを奪い取ることでチロシナーゼの働きを鈍らせ、シミ・そばかす防ぐ効果が期待されます。コウジ酸は医薬部外品の有効成分として承認されています。
肝斑化粧品におすすめの成分②予防から肝斑を薄くするのにも!万能な『ビタミンC誘導体』
ビタミンC自体は角層のバリアを突破することができず、化粧品に入れてもすぐに酸化してしまい、肌への効果を発揮できません。それを補うために安定化と同時に吸収を助ける成分をくっつけたのが「ビタミンC誘導体」です。ビタミンC誘導体は「水溶性」「脂溶性」「両親媒性」の3種類があります。
その中の水溶性ビタミンC誘導体は皮膚への吸収性や効果の持続を高めたもの。シミの原因となるメラニンの生成を抑えたり、メラニンの排出を促す作用があります。ビタミンC誘導体はシミ以外にもニキビや毛穴などを予防する効果があり、万能な成分といえます。
ビタミンCをメイン配合した化粧品は、こちらの記事をチェックしてくださいね!
肝斑化粧品におすすめの成分③これ以上肝斑・シミが増えるのを防止する『トラネキサム酸』
トラネキサム酸とは、人工的に作られたアミノ酸の一種のこと。のどの痛みや口内炎などの炎症を抑える効果やけがなどによる出血を止血する効果があるため、長年医薬品として使われています。
肌にはメラニンを作るよう指令を出す伝達物質・プラスミンをブロックして、メラノサイトに届かないようにする美白効果があります。トラネキサム酸は医薬部外品(薬用化粧品)と医薬品のみに配合することができます。
肝斑の治療としてトラネキサム酸の内服薬が市販されています。
内服薬の服用と併用して、トラネキサム酸配合の美白化粧品で外側・内側からケアするのがおすすめです。
トラネキサム酸をたっぷり配合したおすすめ美容液は、こちらの記事で詳しく解説しています!
肝斑化粧品におすすめの成分④肌の漂白剤!ピンポイントで効く『ハイドロキノン』
ハイドロキノンとは、いちごやコーヒーなどに含まれる天然由来の成分のこと。メラニンを生成する酵素チロシナーゼの働きを抑える効果があります。ハイドロキノンはメラニンの合成を抑える作用が他の美白成分の10~100倍と非常に高く、メラニン色素の黒色化の防止やメラノサイトそのものを減少させる働きがあります。これらの作用によって新しいシミやすでにできてしまったシミを防ぐ効果が高いことから「肌の漂白剤」と呼ばれています。
これまでは医療機関でしか処方してもらう以外ありませんでしたが、2001年からは市販の化粧品にも配合できるようになりました。しかし、安全性の懸念から美白を訴求できる有効成分としては認められていません。
誤った用量や用法によって白斑という、メラノサイトが死んでしまうことによる色抜けを引き起こすことがあります。人によっては炎症やかぶれを起こすケースもあるため、使う際はかかりつけの医師に相談するとよいでしょう。
ハイドロキノンをメイン配合している化粧品は、こちらで詳しく紹介しています!
肝斑化粧品におすすめの成分⑤モミの木から生まれた美白成分『ルシノール』
ルシノールはモミの木に含まれる成分として研究開発された成分で、1998年に医薬部外品として認可されました。ハイドロキノンと同じようにチロシナーゼの働きを抑制する作用があります。
ハイドロキノンに比べてすでにできてしまっているシミへの効果は期待できませんが、低刺激で肌への浸透性も高いことから注目されています。しかし、ルシノールで炎症やかぶれを起こすことがあるため、該当する症状がある場合は使用を中止し、かかりつけの医師に相談してください。
肝斑化粧品におすすめの成分⑥基底層に働きかけてメラニンを排出する『トレチノイン』
トレチノインとは、ビタミンA(レチノール)誘導体のことで、アメリカではしわやニキビの治療薬として認可されています。古い角質を剥がれやすくする効果やターンオーバーを促進する効果などがあるとされています。肝斑などのシミには基底層に沈着するメラニン色素に働きかけて、排出を促す作用があるとされています。
しかし、日本では市販の医薬品や医薬部外品、化粧品はないため、医療機関で処方してもらう以外ありません。
肝斑に効く化粧品のおすすめの選び方は?失敗しない3つのポイントを解説
肝斑に対応した美容液・化粧品の成分はわかったけど、どの化粧品を選んだら良いかわからない方もいると思います。
ここでは化粧品選びで失敗しない3つのポイントを解説します。
肝斑化粧品のおすすめの選び方①保湿力の高さで選ぶ
30代以降になると肌が乾燥し、肌の水分量が低下。ターンオーバーの乱れや肌のバリア機能が低下して、肝斑だけでなく、乾燥や肌トラブルの原因にもなります。
美白化粧品を選ぶ際は美白成分だけでなく、保湿成分もチェックしましょう。配合されている代表的な保湿成分ではヒアルロン酸、コラーゲン、セラミドなど。保湿成分が配合された美白化粧品でしっかりと保湿をしましょう。
肝斑化粧品のおすすめの選び方②エイジングケアで選ぶ
肝斑が現れやすい30~50代はエイジングケアの年代。加齢とともに肝斑以外のシミやしわ、たるみなどが起こります。
美白化粧品は肝斑以外のシミはもちろん、エイジングケアやニキビを予防する成分なども配合されています。美白化粧品で毎日の美白ケアだけでなく、エイジングケアが同時にできるものがおすすめです。
肝斑に効く化粧品のおすすめの使い方は?正しく使えば効果を実感しやすい!
肝斑を改善するために化粧品を買ったけど、正しい使い方を知らない方もいます。ここでは肝斑に効く化粧品の正しい使い方を解説します。
化粧品を使うのが初めての方も経験者の方もまずはスキンケアの手順を見ていきましょう。
肝斑化粧品のおすすめの使い方:スキンケア
スキンケアは一つ間違えると肝斑の原因になるだけでなく、化粧品の効果が半減することもあります。ここでは、正しいスキンケアの手順を解説します。
メイク落とし・洗顔
まずはメイク落としと洗顔です。順番はメイク落とし、洗顔の順です。クレンジング剤と洗顔料はいずれも商品に記載されている使用量(500円玉くらい)を目安に手に取ります。手は事前に洗いましょう。お湯の温度は35℃程度のぬるま湯で。
クレンジング剤または洗顔料を手に取ったら泡立てて、力を入れずに優しく洗いましょう。最後はぬるま湯ですすぎ、タオルで優しく拭きとります。洗顔やふき取り時は肌をこすらないように注意しましょう。
化粧水
次は化粧水です。洗顔後になるべく早く化粧水をつけてムラなくなじませます。使用量は100~500円玉程度の適量で。注意すべきなのが強くパッティングしないこと。強くパッティングすることで摩擦となり、肝斑の原因になります。
美容液
次は美容液です。使い方は商品に記載されている使用量を手に取り、全体になじませます。肝斑がある箇所やシミが濃い箇所は重ね付けをするのがおすすめです。
乳液・クリーム
最後は乳液・クリームです。美容液をつけた後は乳液、クリームの順につけます。使用量は商品に記載されている使用量を目安に、乾燥しやすい頬や目元を中心に全体をなじませます。
肝斑化粧品のおすすめの使い方:メイクで肝斑は消せる?
メイクで肝斑を一時的に隠すことができます。消し方は肝斑の濃さによって異なります。
薄い肝斑の場合は、リキッドファンデーションで全体を塗り、肝斑の部分を再度ファンデーションで塗りましょう。仕上げはフェイスパウダーを使用し、隠したい部分にブラシで軽くおさえるようにのせ、全体を塗りましょう。
濃い肝斑の場合は、やわらかめのリキッドファンデーションを全体に塗った後、クリームタイプのコンシーラーで隠したい部分をのせ、ブラシで放射状に外へ向けてぼかします。肌との境目は指で軽くたたいてなじませ、仕上げにフェイスパウダーで全体を塗ります。
メイクをした後はヨレに注意しましょう。ヨレを予防するため、スキンケアでしっかりと保湿。ベースメイクの時は特にヨレやすい目元や口元はコンシーラーなどで少量ずつ薄く塗ってください。
また、皮脂もヨレの原因となりますので、脂取り紙でこまめにふき取りましょう。