つやつやの髪は、老け見えせずシンプルなメイクでも美しく見える効果があります。2023年4月に株式会社セプテム総研が実施した調査によると、20歳以上の1,521名の女性のうち77.7%が髪の悩みを抱えていると回答しました。さらに、若い世代を中心に幅広い年代で「パサつきと乾燥」に悩む女性が多いと判明しました。
髪につや感を与えるためには、毎日のお手入れが必要不可欠です。とはいえ、具体的にどのようなことをすればいいのかわからないという方も多いでしょう。
この記事では、まず髪がつやつやにならない原因について解説します。原因が分かったうえで、原因を解決するために効果的なアプローチ方法を提案しているので、ぜひ参考にしてみてください!
髪がつやつやにならない原因は?つや髪が失われてしまうNG行動までを解説
髪がつやつやにならない原因は、主に3つ考えられます。
- キューティクルの開き
- 遺伝や紙質など先天的なもの
- お手入れ方法が間違っている
それぞれの原因について解説します。
原因①キューティクルの開き
キューティクルとは、髪の一番外側を覆っている組織のことです。髪は内側から「メデュラ」「コルテックス」「キューティクル」の3層構造になっていて、キューティクルは魚のウロコのような形をしています。
キューティクルの役割は、髪を保護すること。ウロコのような部分が開くと、髪に蓄えられている栄養や水分が放出されてパサつきの原因になります。
つまり、パサつきを回避してつやつやの髪にするためには、キューティクルが開かないように気をつけなければなりません。
キューティクルを崩してしまうNG行動とは?
次のどれかに当てはまる方は、知らぬ間にキューティクルが開きやすくなっている可能性が高いです。
- ドライヤーを使わずに自然乾燥をさせている
- タオルでゴシゴシとふいて摩擦が起きている
- 紫外線を浴びる
- 傷んだ髪にパーマやカラーをしている
髪を保護する役割を果たす部分が濡れや刺激によって機能しなくなると、髪の状態が悪くなっていきます。まずは、キューティクルが開かないように日々のヘアケアを見直しましょう。
原因②遺伝や髪質など先天的なもの
髪の根元は毛母細胞と呼ばれる細胞で形成されていて、遺伝子が含まれているため、くせ毛などの髪質は遺伝しやすいという研究結果が出ています。
- 両親がどちらも癖毛の場合、癖毛になりやすい(70〜80%)
- 両親のどちらかが癖毛の場合、癖毛になる可能性がある(30〜40%)
髪質は、遺伝的な要因も大きく関与します。癖毛になると、髪の内部のタンパク質が偏り、つや感のないパサつきやすくなります。
癖毛の人はつやつやの髪にならないの?
とはいえ、遺伝的な要因が理由で髪をつやつやにすることは不可能というわけではありません。
- サロンケア
- ホームケア
髪に美容成分を浸透させて保湿をする髪質改善のメニューを取り入れている美容院やサロンに行くと短期間で目に見える効果を実感しやすいです。ただし、1か月ほどで効果はなくなるため、繰り返し通う必要があり費用がかかります。
ホームケアは、効果を実感するまでに時間はかかりますが、毎日のドライヤーやブラッシング、保湿ケアで髪質改善ができます。
原因③ライフスタイルが乱れている
食生活と睡眠を見直すことで、髪や頭皮のトラブルを未然に防ぐことができます。
髪は食べ物と飲み物によって髪質が良くも悪くも変化します。
- 糖質の過剰摂取:髪のつや感や弾力を維持するためのコラーゲンを破壊
- 塩分の過剰摂取:髪の先まで栄養を送るための血液が汚れる
また、身体の疲労回復と同様に、睡眠をしっかりと取れば髪質の乱れやキューティクルの開きによる髪トラブルを改善できます。
髪質改善のために見直すべき習慣は?
まず、食事面では髪の内側に栄養を届けるために効果的な栄養バランスを考えましょう。
- タンパク質、ビタミン、ミネラルを積極的に摂取する
- 栄養価が不足するほどの食事制限を避ける
- 血液が汚れる原因となる食べ過ぎ・飲み過ぎをやめる
また、睡眠に関しては成長ホルモンを活性化させるための睡眠バランスを見直しましょう。
- 就寝直前のスマホ・PCの利用を避ける
- 成長ホルモンが分泌される22時〜2時には寝る
食事と睡眠の見直しは、髪質を改善するだけではなく、身体の健康や肌質、体質にも良い影響を与えます。
つやつや髪を目指せるおすすめな方法は?ブラシやオイルなどおすすめなつや髪アイテムを紹介
つやつやの髪を手に入れるためには、毎日の継続的なお手入れが必要です。
- 刺激を与えない(低温ドライヤー)
- 髪を整える(ブラッシング)
- 髪の内部に美容成分を浸透させる(コンディショナー)
- キューティクルを保護して保湿する(オイル)
それぞれのお手入れのコツとおすすめのアイテムを紹介します。
髪への刺激を最小限に抑えるためにドライヤーの温度を下げる
髪を濡れたままにしていると、キューティクルが開いて髪の内側にある水分や栄養が放出されてしまいます。つや感を出すためにはキューティクルが開かないよう、濡れた髪はしっかりとドライヤーを当てましょう。
毎日ドライヤーは面倒で「早く終わらせたい」という気持ちから、高温・強風で髪を乾かす人がいますが、その行為はNGです。キューティクルは濡れている状態のほか、熱に弱い特性があるため高温で毎日乾かしていると髪が傷つきます。
ドライヤーを当てるときは、vキューティクルにダメージを与えないように低温調整しましょう。
つやつやの髪におすすめのドライヤー①ダイソン
ダイソンのドライヤーは、キューティクルの開きの原因となる熱を避けるため、温度が上がりすぎないように設定されています。
温度センサーが搭載されていて、風温を測定してマイクロプロセッサーに伝達する仕組みで、ドライヤーの熱が上がりすぎることはありません。
さらに、低温設定でも短時間で髪が乾くように、Air Multiplierテクノロジーと呼ばれる技術が使われていて、吸い込む空気を通常の3倍に増幅。これによって、高圧かつ高速の風を生成して、髪表面の水分をスピーディーに取り去り、刺激を最小限に抑えます。
つやつやの髪におすすめのドライヤー②ナノケア
ナノケアは、空気中の水分を微細化した水分を含んだイオンで髪を乾かすため、つや感を出すための水分を髪に浸透させることができます。
一般的なマイナスイオンと比べると、ナノケアの生成するマイナスイオンには約1,000倍の水分量が含まれます。ドライヤーを乾かしながら放出されるマイナスイオン。髪の表面のキューティクルを引き締めると共に髪に適度な水分を与える効果が期待できます。
従来の考えでは「ドライヤー=髪が痛む」と言われていましたが、マイナスイオン機能がついたドライヤーの誕生によって、「ドライヤー=つや髪」に変わりました。
頭皮の皮脂を髪全体に行き渡らせるために毎日ブラッシングをする
ブラッシングは、見た目を整えるためだけではなく、つや感のある髪にするための効果が絶大です。
- 頭皮に刺激を与えて血行促進、頭皮環境の改善
- 根元からブラッシングをすると皮脂がキューティクルをコーティングする
- ほこり、フケ、抜け毛を取り除いて目に見えない汚れを落とす
とくに、ブラッシングで頭皮の皮脂を髪全体に行き渡らせると、オイルでコーティングするよりもつや感がはっきりとわかります。また、目に見えない汚れでも蓄積されると清潔感に欠ける印象を与えるリスクがあります。
ブラッシングをする際は、頭皮から髪の先端に向けてやさしくとかし、髪の内側もしっかりとブラシを入れるのがコツです。
つやつやの髪におすすめのヘアブラシ①豚・猪毛ブラシ
豚・猪ブラシは、動物の毛に含まれている天然の水分と油分がキューティクルの開きを抑えて、髪全体のつや感を与えます。
髪がいつも乾燥していてパサつきが気になる方におすすめです。
つやつやの髪におすすめのヘアブラシ④クッションブラシ
クッションブラシは、ラバー部分の中央が盛り上がっていて、頭皮から髪の先端までブラッシングをしやすいため、皮脂を髪全体に馴染ませることができます。
オイリーな髪質で、ボリューム不足に悩んでいる方<>/spanにおすすめです。

つや感UPのために髪の内部に美容成分を浸透させる
つやつやの髪にするためには、髪1本1本に水分と栄養が詰まっている必要があります。
キューティクルが開いた状態の濡れた髪に、美容成分の含まれたコンディショナーを浸透させることで、パサつきを防いでつや感を与えます。コンディショナーは、毎日ではなく週2〜3回を目安に、アイテムごとに指示された頻度で使用してください。
また、コンディショナーを使う際はシャンプーで髪や頭皮の汚れや皮脂を落として、髪についた水分を減らした状態でつけると効果が高まります。また、頭皮にはつけず髪に馴染ませるように揉み込み、数分ほど放置してからしっかりと洗い流してください。
つやつやの髪におすすめのコンディショナー①プレミアムタッチ 浸透美容液ヘアマスク
資生堂が販売している「レミアムタッチ 浸透美容液ヘアマスク」は、ローヤルゼリーEXと毛髪引き締め効果PCAの2つの美容成分を配合しています。
- 毛髪浸透保湿
- 水分コントロール
- 毛髪引き締め
- 毛髪補修
- グロス効果
- カラーリング持続効果
6つの美容効果が期待できるアイテムで、髪が傷んでいる方や太い髪質の方でも、つや感のある髪に改善できるとSNSでたびたび話題になっています。
つやつやの髪におすすめのコンディショナー②エクストラダメージケア デイリー補修トリートメント
パンテーンが販売している「クストラダメージケア デイリー補修トリートメント」は、ミクロレベルのダメージまで浸透・補修します。保湿力と補正力のある成分は少ないですが、シリコーン油を使用していて、毎日使えるコンディショナーとしても注目されています。
ただし、一部刺激の強い成分が含まれているため、敏感肌で過去にケアアイテムを使って頭皮トラブルを起こしたことがある方は要注意です。しっかりと洗い流しましょう。
美容成分の含まれたコンディショナーは高額な物が多いですが、クストラダメージケア デイリー補修トリートメントは1,000円ほどでコスパの高さも魅力です。
つやつやの髪におすすめのコンディショナー③スムースヘアコンディショナー(艶)
WELLCが販売する「スムースヘアコンディショナー(艶)」は、土壌ミネラルをはじめとする複数の栄養素を豊富に配合しています。
- フルボ酸
- 高麗人参エキス
- 大豆発酵エキス
- オメガ酸
- アボカドオイル
ハリやコシのある美髪に仕上げるための成分を浸透させつつ、キューティクルの引き締めを同時におこないます。シリコンを使用しないため、頭皮の皮脂がしっかりと分泌され、天然で健やかな髪質改善が期待できます。
キューティクルを保護するためにオイルで保湿をする
髪をつやつやにするためには美容成分を浸透させたうえで、保湿が欠かせません。
ブラッシングをして頭皮の皮脂を髪にコーティングさせる方法もありますが、オイルを使えば確実に水分や栄養を髪の内側で保護できます。特に乾燥しやすい髪質の方や乾燥する季節は、オイルに頼ることも大切です。
また、ドライヤー前にオイルを軽く髪に馴染ませるだけで、熱のダメージを受けずに済みます。
つやつやの髪におすすめのオイル①モロッカンオイルトリートメント
「モロッカンオイルトリートメント」は、モロッコにあるアルガンオイルの木から抽出したアルガンオイルのみを使用したヘアオイルです。
アルガンオイルは、天然でありながら必須脂肪酸(保湿成分)とビタミンE(美容成分)が豊富に含まれているため、自然なつや感を生み出すことができます。モロッコの厳しい乾燥と強い雨の気候に耐えて生育する木からなるオイルで、髪を乾燥やダメージから守ります。
つやつやの髪におすすめのオイル②ALLNA ORGANICヘアオイル
「ALLNA ORGANICヘアオイル」は、無添加・天然アロマを使ったヘアオイルです。
- オリーブ果実油
- アルガンオイル
- シア脂
- ティーツリー葉油
- ラベンダー油
- オレンジ果皮油
敏感肌の方でも安心して使えるように厳しい審査に通過した成分のみを使っていて、頭皮トラブルを防ぎます。シリーズ累計230万個を突破した人気ケアアイテムで、熱や摩擦によるダメージからキューティクルを守ります。
毎日のルーティンで乾燥を防いで、つやつやの髪を維持しよう
つやつやの髪にするためには「刺激を与えない」「保湿をする」ことが大切です。
髪には1本1本に水分や栄養が詰まっています。栄養が行き渡るように生活リズムを整え、美容成分を浸透させ、最後に蓋をするように保湿することで髪質改善が期待できます。
ホームケアも良いですが、即効性を求めるのであればサロンケアの「髪質改善」メニューを検討しましょう。髪質はそれぞれ特徴が異なるため、その人にあった薬剤の調合などをしてもらえるため、ホームケアよりも高い効果が期待できます。
サロンケアをしても毎日のお手入れは欠かせません。スキンケア同様に、ドライヤーや保湿を徹底してつやつやの髪を手に入れましょう。
スキンケアは毎日丁寧におこなっていても、ヘアケアになると手を抜いてしまう人が多いです。肌と髪は同様に毎日ケアを継続することが重要!毎日同じルーティンを作ると継続しやすいです。