顔の目立つところに思春期ニキビができると、自信がもてなくて消極的になったり、治るまで憂鬱な日々が続いたりして、一日でも早く治したいと思いますよね。

「思春期ニキビは放置していたら自然に治るの?」

思春期ニキビに関する疑問も、次々と出てくるのではないでしょうか。

そこで今回は、思春期ニキビの種類から思春期ニキビができる原因とその対処法、ONEcosme編集部がおすすめする思春期ニキビのための化粧水ベスト3まで徹底解説していきます。

自分の思春期ニキビがどの種類に当てはまるのかチェックして、あなたにとって最適な方法でニキビケアをしていきましょう♪

思春期ニキビはいつからいつまで?思春期ニキビ4種類を解説

思春期ニキビ

思春期ニキビとは、その名のとおり思春期の間にできるニキビのことです。顔にできるものに限定されず、胸元や背中などにできるニキビも、思春期ニキビと呼びます。

ニキビは皮膚の慢性炎症性疾患であり、尋常性ざ瘡(じんじょうせいざそう)という皮膚の病気です。

慢性とは、症状はそれほどひどくないけれど、治りにくく、経過が長引く病気の性質(状態)のものを指します。この病名からも、思春期ニキビは繰り返す病気であり、粘り強く治療を続ける必要があるということがわかりますね。

思春期ニキビは、小学生の高学年や中学生のときにできはじめ、高校生のときに最も悪化しやすく、成長期が終わるころ(20歳前後)に自然と治っていくのが特徴です。しかし、個人差があり、なかにはニキビが治らずに長引く人もいます。

思春期ニキビは日本人のおよそ9割の人が悩んだ経験があると言われているので、ほとんどの人が経験したことのあるポピュラーな皮膚の病気であると言えますね。

思春期ニキビの種類①白ニキビ

白ニキビとは炎症しておらず皮脂に毛穴がつまっている状態である「コメド(面ぽう)」と言われるニキビの初期段階のことを指します。この時点ではほどんど目立たないので、気づかれずに放置されていることが多いです。

適切に対処すれば、短期間で治りやすい状態です。

思春期ニキビの種類②黒ニキビ

黒ニキビは、白ニキビと同じく非炎症のニキビを指します。白ニキビを放置していると、皮脂や古くなった角質(肌の一番表面にある細胞)が空気に触れて酸化し、そこに黒色メラニンが反応することで、黒ニキビになるのです。

黒ニキビも、白ニキビと同じく短期間で治りやすい状態なので、早めにセルフケアまたは治療をしましょう。

思春期ニキビの種類③赤ニキビ

赤ニキビは、白ニキビや黒ニキビとは異なり、炎症している状態のニキビを指します。毛穴の中でニキビの原因となるアクネ菌が増殖しているため、赤みや腫れなどの炎症を引き起こすのです。

赤ニキビを見つけたときは、黄ニキビになる前に必要なケアをして、悪化を防ぎましょう。

思春期ニキビの種類④黄ニキビ

黄ニキビは赤ニキビと同じく、炎症している状態のニキビを指しますが、赤ニキビとは異なり、毛穴に膿が溜まって炎症がひどくなり、それが周りに広がっているのが特徴です。

長期化して重症になるとニキビ跡ができてしまう可能性があるので、黄ニキビが顔全体にできたり、セルフケアでは治らなかったりする場合は、早めに医療機関を受診しましょう。

編集部Voice
わたしたちが「思春期ニキビ」と聞いて真っ先に思い浮かべるのは、すでにニキビが炎症して膿んだ状態になっている「黄ニキビ」であることが多いんです。「自分は他の人に比べてニキビの量が多いかも?」と思う人は、できるだけ早めに対処するのがおすすめです。

【思春期ニキビができる原因】原因を予防してニキビのできにくい肌を作ろう♪

ニキビ原因

日本人のほどんどが経験したことがある思春期ニキビなのに、「自分は他の人よりも症状がひどい」という人もいれば、「ニキビができた経験はあるけれど、特になにもしなくても自然に治った」という人もいますよね。

この差は一体、どこにあるのでしょうか?

ここでは、ニキビができる原因を3つ解説します。しっかりとチェックして、あなたに合った思春期ニキビの対処法を考えていきましょう。

思春期ニキビの原因①ホルモンバランスの乱れ

ホルモンには、男性ホルモン女性ホルモンがあります。

  • 男性ホルモン…思春期ニキビの原因である皮脂の分泌を促進する働きがある
  • 女性ホルモン…生殖器官を発育・維持させたり、女性らしい丸みのある体を作ったりするエストロゲン(卵胞ホルモン)と、体温を上昇させたり、妊娠の準備をするためのプロゲステロン(黄体ホルモン)の2種類がある

女性も男性も、女性ホルモン、男性ホルモンの両方が体内で作られており、成長期(12~13歳)に入ると、男性は男性ホルモン、女性は女性ホルモンの分泌量が増えはじめます

女性ホルモンであるエストロゲンとプロゲステロンの量が約1カ月の月経周期で変動するため、女性の心と体の状態に変化があらわれるのですが、思春期ニキビは、女性ホルモンのなかのエストロゲンの量が減少したときにできやすくなると言われています。

思春期ニキビの原因②毛穴のつまり

皮脂腺が発達して、皮脂の量が過剰に増えたり、毛穴の出口をふさいだりすることによって毛穴がつまるのも、思春期ニキビができる原因のひとつです。

肌が一定の周期ごとに生まれ変わる「ターンオーバー機能」がうまく働かなくなったり、角質が硬くなって肌に柔軟性がなくなってしまったりして(異常角化)、毛穴の外に皮脂をだすことができなくなり、毛穴の中に皮脂が溜まってしまうのです。

思春期ニキビの原因③アクネ菌の増殖

アクネ菌とは、ほとんどすべての人の皮膚や毛穴に存在する、皮膚常在菌のことです。アクネ菌はアクネ桿菌(かんきん)とも呼ばれ、肌にある脂質を栄養分として増殖します。

普段はわたしたちの肌を弱酸性に保ち、肌トラブルの原因となる細菌の繁殖を防いでくれる大切な常在菌であるアクネ菌ですが、酸素がないところを好む性質(通性嫌気性菌)のため、毛穴のなかで増殖すると炎症し、赤ニキビを発生させてしまうのです。

編集部Voice
思春期ニキビができる原因はその他にも、生活習慣の乱れやストレス、間違ったスキンケアなどがあります。規則正しい生活をしたり、疲れを溜めないように定期的にストレスを発散したり、しっかりと睡眠をとるようにしたりして、ニキビができる原因を排除していきましょう♪

思春期ニキビと大人ニキビの違いは?違いを知って正しく対処しよう♪

ニキビ違い

思春期ニキビは、他の部位よりも皮脂の分泌量が多く毛穴が開きやすいおでこから鼻周りにかけてのTゾーンやこめかみ、顔以外だと胸元や背中などにできるのが特徴です。

逆に、20歳以上の人ができると言われている大人ニキビは、頬やあご、口周りなどのフェイスライン(Uゾーン)にできるのが特徴です。また、ニキビができる原因にも違いがあり、大人ニキビの場合は生活習慣の乱れやストレス、過労などが原因になることが多いと言われています。

思春期ニキビは大人ニキビに比べると、早めに正しく対処すればきれいに治せることが多いです。自己流の間違ったケアをして悪化させないように気をつけましょう。

【思春期ニキビの対処法】ニキビの状態やスキンケアの予算などを考慮して早めに行動しよう♪

洗顔

ここでは、思春期ニキビの対処法を3つご紹介します。自分のニキビの状態を確認して、あなたに合った方法でケアしてくださいね。

思春期ニキビの対処法①丁寧なスキンケアを行う

思春期ニキビの対処法と聞くと、過剰に分泌された皮脂をきれいに洗い流すための「洗顔」が注目されがちです。もちろん洗顔は重要なのですが、思春期ニキビには、洗顔のあとの化粧水、乳液などのスキンケアも丁寧に行うことが大切です。

理由は、肌が乾燥すると肌のバリア機能が低下したり、肌のターンオーバーがうまく行われなかったり、皮脂が過剰に分泌したりして、ニキビができる直接的な原因となってしまうからです。

洗顔は、ぬるま湯を使って石鹸を泡立たせて、手が直接肌に触れないようにやさしく泡を乗せてから短時間で洗い流し、化粧水、乳液は自分の肌質タイプに合わせたものを選んで、肌の乾燥を防ぎましょう。

乾燥肌さんは保湿力が必須なので、パッケージに「しっとり」と書かれている商品、脂性肌さんは、ベタつかずに保湿をしたいので「さっぱり」と書かれている商品を選ぶのがおすすめです。混合肌さんは、乾燥する部分と皮脂が多くでる部分で商品を使い分けるのもいいでしょう。

ニキビができにくい肌にするための正しい洗顔方法は、こちらのコラムをチェック!

正しい洗顔の仕方は?肌トラブルを防ぐために知っておくべき正しい洗顔方法とは
正しい洗顔の仕方は?肌トラブルを防ぐために知っておくべき正しい洗顔方法とは

思春期ニキビの対処法②市販薬(OTC医薬品)を使う

思春期ニキビの治療として、現在使用が認められている市販薬には、肌に直接使用する「塗り薬」と、体の内側からアプローチして肌質を整えるための「飲み薬」があります。

塗り薬は、飲み薬に比べると効き目が早いです。そして、思春期ニキビが炎症する前の白ニキビ、黒ニキビだけでなく、炎症後である赤ニキビにも使えます

黄ニキビが顔全体にできていたり、市販薬で治らない場合などは、早めに医療機関を受診して先生に相談してみましょう。

飲み薬は、現在できているニキビに対する即効性は期待できませんが、白ニキビや黒ニキビなどの思春期ニキビの初期の段階で、体内に不足している栄養素を補ったり、肌質を整えたりする目的で使うのがおすすめです。塗り薬と飲み薬を併用して効果を高めるやり方も、効果的ですよ。

「OTC医薬品」とは、医師に処方してもらう「医療用医薬品」ではなく、薬局やドラッグストアなどで自分で選んで購入できる市販薬のことを言います。

OTC医薬品には、処方せんがなくても購入できる「一般用医薬品」と、医療用医薬品から市販薬になったばかりで薬剤師が対面で販売することとされている「要指導医薬品」がありますが、自分の症状に合ったものを選ぶため、薬剤師に相談してから購入すると安心です。

思春期ニキビの対処法③皮膚科や美容皮膚科を受診する

以前までは、ニキビの炎症がひどくなった場合にだけ医療機関を受診するというのが一般的とされていましたが、現在では、炎症が起こる前の早期の状態(コメド)から医療機関でニキビ治療ができるようになりました。

早い段階でニキビ治療をしてもらえると、間違ったセルフケアで症状を悪化させたり、肌質に合わないスキンケアを使って肌がかぶれたりするのを防げるので、うれしいですね。

皮膚科と美容皮膚科の主な違いは、こちらです。

  • 皮膚科…思春期ニキビの症状の治癒を目的にしている
  • 美容皮膚科…思春期ニキビの症状の改善に加えて、肌を美しくするためのケアを目的にしている

保険が適用されるか否かにも違いがあります。皮膚科では保険が適用されますが、美容皮膚科では自費診療となり、保険適用外である場合が多いです。

また、時間が経過してニキビ跡になった場合や、皮膚に凹凸ができた場合は、皮膚科での保険診療ができないので注意しましょう。

思春期ニキビの状態やスキンケアの予算などを考慮して、医療機関を受診するのかセルフケアで様子をみるのかを決めるといいですね。

編集部Voice
「思春期ニキビが治った!」と思っていても、毛穴のつまり(コメド)が残っていると、ニキビは繰り返しできてしまいます。油断せずに日々のスキンケアを丁寧に行って、思春期ニキビができにくい肌をキープしましょう♪

【思春期ニキビの改善は正しいスキンケアから】思春期ニキビにおすすめな化粧水ベスト3をご紹介!

化粧水

思春期ニキビは、一度できてしまうとすぐに治すことは難しいので、ニキビ予防のための正しいスキンケアをして、ニキビができにくい肌を作る/span>ことが最重要です。

これから、ONEcosme編集部が選ぶ思春期ニキビにおすすめの化粧水ベスト3をご紹介しますので、気になる人はぜひチェックしてみてくださいね。

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思春期ニキビにおすすめの洗顔料ランキングは、下記のコラムをチェック!

【最新】ニキビケア洗顔料おすすめランキング!ノンコメドジェニックの洗顔料を厳選して発表
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編集部Voice
思春期ニキビに悩む人は、ニキビができにくくなるように作られている「ノンコメドジェニック処方」または「ノンコメドジェニックテスト(試験)済み」のスキンケア商品を選ぶのがおすすめですよ♪

思春期ニキビを防ぐには、日頃のスキンケアが大切!早めの対策でニキビのできにくい肌を目指そう♪

スキンケア

今回のコラムでは、思春期ニキビの種類から思春期ニキビができる原因とその対処法、ONEcosme編集部がおすすめする思春期ニキビのための化粧水ベスト3まで徹底解説しました。

思春期ニキビを防ぐには、毎日のスキンケアを丁寧に行い、生活習慣を整えることが大切です。ニキビを見つけたときは、触ったり潰したり、化粧品で隠したりするのはやめて、できるだけ肌に負担をかけないようにして過ごしましょう。

現在では、ニキビの炎症が起こる前の早期の状態(白ニキビ・黒ニキビ)でも、医療機関でニキビが治療できるようになっているので、気になるニキビを見つけたら、早めに対処してもらうのもおすすめです。

ニキビのできにくい肌を作って自信をもち、毎日を笑顔で過ごしましょう♪

思春期ニキビに関するよくある質問【Q&A】疑問を解決してニキビ対策を徹底しよう!

ここでは、思春期ニキビに関するよくある質問にお答えします。「思春期ニキビを放置したらどうなるの?」「思春期ニキビができやすいのはどんな人?」「思春期ニキビは遺伝するの?」これらの疑問が解決できる内容になっていますので、ぜひチェックしてみてくださいね。

  • 思春期ニキビを放置したらどうなるの?

    ニキビ跡や皮膚の凹凸が残る可能性があります。 「ニキビくらいすぐに治るだろう」と思って放置していると、炎症がひどくなってニキビ跡ができたり、皮膚に凹凸ができたりして、元の肌に戻らなくなる可能性があります。そうならないためにも、毎日丁寧にスキンケアをしたり、皮膚科や美容皮膚科を受診したりして、早めに対策するようにしましょう。

    • 思春期ニキビができやすいのはどんな人?

      男性ホルモンの分泌量が多い人です。 思春期ニキビができやすいのは、男女関係なく男性ホルモンの働きが活発な人です。男性ホルモンには、皮脂量を増やして角質を厚くする働きがあるため、余分な皮脂が毛穴をつまらせてしまい、ニキビが発生しやすくなるのです。肌の水分と油分のバランスを保つために自分の肌質に合ったスキンケアをしたり、規則正しい生活を心がけたりして、ニキビができにくい肌を目指しましょう。

      • 思春期ニキビは遺伝するの?

        可能性はあります。 ニキビは遺伝によってできやすくなる可能性があると言われていますが、皮脂の分泌量が同じであるはずの「一卵性双生児(双子)でも重症度は違っていた」という海外のデータもあります。皮脂が溜まりやすい体質の人もいれば、生活習慣の乱れやストレスなどによってニキビができやすくなる人もいるので、遺伝についてはあまり心配しすぎないようにしましょう。