「レチノール」は美容液やアイクリーム、化粧水などに配合されており肌のターンオーバーを促し、皮脂分泌量の正常化やコラーゲン生成のサポート、抗アクネ菌など、肌をすこやかな状態に導く作用がある「ビタミンA」の一種です。
シミ・シワ・ニキビ・ニキビ跡・たるみ・毛穴など、さまざまな肌悩みの改善が期待できる成分として人気があります。ただ、慣れていないうちは「A反応(レチノイド反応)」と呼ばれる副反応があらわれることがあるので少し注意が必要です。 今回はレチノールの使い方とあわせて副反応の対策もしっかりご紹介しますので、ぜひレチノールを毎日の生活に上手に取り入れ、ワンランク上のつや肌を目指しましょう!
レチノールは毎日使える!肌にやさしく効果的に使うための7つの方法も紹介
ビタミンAの一種であるレチノールは、毎日使っても問題ない成分です。ただ人によっては、レチノールをいきなり毎日使ってしまうと、A反応が起こり、肌に赤みやかゆみが出ることがあります。
レチノールを取り入れる際は、副反応が出ることも考慮して「焦らず・ゆっくり」取り組むのが大切なポイントです。以下の7つの方法を守りながら、肌の毎日の変化を慎重に見守ってくださいね。
レチノールを毎日使うために① 「パッチテスト」で肌に合うかをチェックしよう
レチノールを使った後に「肌の赤みやかゆみが強く出そう」と心配がある方は、使用前にパッチテストをおこないましょう。パッチテストとは、その化粧品に自分の肌がかぶれるかどうかを調べるためのテストです。紫外線が当たりにくい二の腕の内側など肌のやわらかい部分に、清潔な手で化粧品を塗り、30分ほど時間をおいて肌の状態を確認します。
異常がないようでしたら、そのまま1〜2日間ほど様子をみてください。もし肌に異変が起きた場合は、すぐに水で化粧品を洗い流し、症状が落ち着かない場合は医師に相談しましょう。
レチノールを毎日使うために② 1日1回、夜のスキンケアでたっぷり保湿した後に使おう
まずは1日1回、夜の洗顔後に化粧水やクリームなどでしっかり保湿をおこなった後に、レチノールアイテムを使用しましょう。朝にレチノールを取り入れ、副反応が出た状態で紫外線を浴びると、肌への負担が大きくなり、思わぬトラブルを引き起こす可能性があるためです。
レチノールによる副反応は「使い始め」にもっともよく起こるといわれています。初めてレチノールを使う際は、週に2〜3回程度のペースでスタートして肌の様子をみていきましょう。使用量はパッケージに書かれている量を守ってくださいね。
なお、A反応が起こる原因として、レチノールを使用するタイミングが挙げられます。「レチノールはスキンケアの最後に使用するのが基本!」です。保湿前に使うと、レチノールの刺激を肌がダイレクトに受けてしまい、A反応が起こりやすくなります。使い始めこそ、レチノールは保湿後に使うことをおすすめします。
※医療機関から処方されている場合は医師の指示に従ってください。
レチノールを毎日使うために③ いつも以上に丁寧に保湿しよう
先ほどお伝えしたように、レチノールによる副反応は「使い始め」にもっともよく起こります。レチノールを使い始めたばかりの時期は肌のターンオーバーが急激に促されて肌が薄くなり、とてもデリケートになっているためです。細胞への水分・油分の補給がいつも以上に必要な状態なので保湿力の高いアイテムで、やさしくていねいにケアしてあげるように心がけてくださいね。
おすすめの成分は、肌表面のうるおいをキープしてくれる「ヒアルロン酸」、肌の保水力を高めてくれる「コラーゲン」、肌のバリア機能を高めて刺激から守ってくれる「セラミド」です。ここで保湿がしっかりできていれば、よりふっくらとハリのある肌になれますよ♪
レチノールを毎日使うために④ 刺激を受けやすい目もと・口のまわりにレチノールを塗るのは避けよう
レチノールを初めて使う場合は、目のまわりや口のまわりなどの刺激を受けやすい部分は避けてください。肌の他の部分に塗って問題がないようなら、様子をみながら段階的に少しずつ塗っていくようにしましょう。
レチノールを毎日使うために⑤ 洗顔の回数は1日2回まで、洗顔料を使うのは1日1回とどめよう
レチノールの使用中は肌が敏感になっているので、洗顔は1日2回までにとどめておいてくださいね。1回は「38度程度のぬるま湯での洗顔」、もう1回は「洗顔料を使った洗顔」の計2回です。洗うときも、タオルでふくときも摩擦で刺激を与えないように気をつけてください。
レチノールを毎日使うために⑥ 紫外線対策はマスト! SPFは肌に負担をかけすぎない程度ものを選ぼう
レチノールをつけた肌はバリア機能が低下しているため紫外線にも強く反応してしまいます。紫外線は室内にも入ってきますので、紫外線の対策は不可欠です!
とはいえ、日焼け止めはSPF値が高いと、落とすときも含めて肌への負担が大きくなりがち。外出する時間がそれほど長くないなら、紫外線はしっかりカットしつつも負担が少ないSPF25程度のものを選び、外にいる時間が長い場合はSPF40以上ものにするなど、使い分けましょう。
日傘や帽子などで物理的な紫外線対策も併せておこなってくださいね。
レチノールを毎日使うために⑦ 週2〜3回からスタートし、肌が慣れてきたら徐々に回数を増そう
通常、1週間〜1カ月ほどで肌がレチノールに慣れ、トラブルなく使えるようになります。週2〜3回のペースで使用していて肌が慣れてきたら、徐々にレチノールを使う回数を増やしていきましょう。「赤み」や「皮むけ」などのトラブルが起きていない場合は毎日使ってもOKです。
「皮むけ」や「かゆみ」があっても我慢できる程度であれば、肌にレチノールが作用している証拠でもあるのでレチノールの使用を続けてみてください。その他の症状があり、程度が軽いようなら、使用量・使用頻度を減らして様子を見ながら使用を続けましょう。
我慢できないほどの、かゆみや痛みなどがある場合は、すぐに使用を中断してください。中断しても症状が軽減しないようであれば医師の診療を受けましょう。
毎日使えるレチノールおすすめ人気ランキングTOP3!日々のケアに取り入れて最短でつるんと美肌をめざそう
レチノールは酸化が早く、光や空気・温度の変化でも劣化してしまいます。酸化したレチノールは低い濃度でも肌にとって刺激になることも。酸化を防止する対策がきちんとされた安定性のあるアイテムがおすすめです。
- レチノールであらゆる肌悩みにも
美容施術から着想を得た 3種のレチノール配合美容液
b-glen(ビーグレン) QuSomeレチノA
6,600円(税込)/15g(約1か月分) →7日分6点トライアルセット1,490円(税込)
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乾燥を防いで目元に潤いとハリを与え、クマ対策にも効果あり!
北の快適工房・北の達人コーポレーション アイキララⅡ
3,278円(税込)/10g(約1か月分) →公式サイト限定10%OFFキャンペーン中
商品について詳しくはこちら - 先行兼主役級の美容液
使えば使うほどに肌本来のチカラを呼びさまし、ふっくらハリのある肌へ
大正製薬 THE MYTOL(ザ マイトル) THE MYTOL ESSENCE
11,000円(税込)/30ml(約30日分) →定期コース初回限定72%OFF2,980円(税込)
商品について詳しくはこちら
即効性のあるレチノールを配合!ビーグレン「QuSomeレチノA」
目元のハリをケアできるビタミンA配合美容液
総合評価:
4.2♢配合成分: レチノール・レチノイン酸トコフェリル・進化型ペプチド ♢単品価格: 6,600円(税込)/15g(30日分) ♢キャンペーン情報: 7日分6点トライアルセット1,490円(税込)
- #レチノール
- #年齢肌ケア
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薬剤の効果を的確なものにするドラックデリバリーシステムの第一人者であるブライアン・ケラー博士のもとで生まれた浸透テクノロジーQuSome®を使用したエイジングケア用美容液です。
即効性のある「レチノール」を配合。即効性・持続性・安定性の3つを兼ね備えており、目元や眉間、おでこの年齢サインや乾燥小ジワに効果が期待できます。
安田美沙子さんを始め、女優やモデルの間でも実力派と話題のアイテムで、「これを使い始めてからどんどん自信がついた」「小じわが目立たなくなった」「毎日のお化粧が楽しくなった」「目の下のたるみが目立たなくなった」など、数多くの口コミ評価があるのもポイント。
なんと使った人の93%が満足を実感しています。実際の口コミを見てみましょう!
(※効果には個人差があり効果を保証するものではありません。)
肌に柔軟性を与えるレチノール成分と、ハリのもとを作り出すビタミンEとのハイブリッド成分のレチノイン酸トコフェリル、肌への刺激が少なく安定性に優れたパルミチン酸レチノールを配合。この3つのビタミンAが肌に働きかけることで、指がはじかれるようなハリのある肌が目指せます。
ビーグレンではそんなレチノールを医療目的で発明されたテクノロジーQuSome®で包み込むことで、肌の土台部分までしっかり浸透させてくれるのがポイント。髪の毛の100分の1のカプセルに入った成分が皮膚バリアを通過して土台まで長時間成分を届けることで、ハリ・弾力のある肌へ導いてくれます。
メインのレチノール以外にもスクワランやシアバターなど保湿効果の高い成分も豊富に含まれているので、乾燥による小じわも防いでくれます。
コクのある濃厚な美容液で、レモンイエローのさわやかな色味が特徴。目元に出現した年齢サインにしっかり浸透。内側からしっかりケアしてくれます。
実際にONEcosmeの編集部でも使ってみたところ、その効果に驚きを隠せませんでした!
コクがあって美容液というよりクリームのような使い心地です。塗って3日目には朝起きた時の顔が違うとビックリ!こんなに早く効果がわかるなんて思わなくてびっくりしました。目元に今までにないハリ感が出てきました!この調子で使い続けたいと思います!
(※効果には個人差があり効果を保証するものではありません。)
シワやたるみに高い効果が立証されているレチノールがふんだんに使われているにもかかわらず、1本あたり6,600円とエイジングケア美容液の中ではコストパフォーマンスがいいのも特徴。公式サイトの定期コースを利用すればここからさらに最大で25%OFFの割引制度を利用することもできます。また手軽にスタートできるトライアルセットが1,980円(税込)で発売されているのもポイントです。
ビーグレンでは、悩みに合わせて6種類のトライアルセットが試せ、年齢肌を気にする方に特におすすめなのが95%が違いを実感した「エイジングプログラム3トライアルセット」です。QuSomeレチノA以外に、天然クレイ洗顔・高機能ローション・高濃度ビタミンC美容液・濃密エイジングクリームが7日分入ったお得なセット。6,985円相当が1,980円(税込)でお試しできます。
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特殊なエアレス容器で良質なレチノールを肌へ届ける!北の快適工房「アイキララⅡ」
ハリやうるおいを与えて明るい印象の目元を目指せるクリーム
総合評価:
4.0※評価についてはONEcosme編集部の独自評価によるものです。 ♢内容量:10g(約1ヶ月分) ♢成分:レチノール誘導体※1、MGA※2、MGAブースター※3、Kコンプレックス※4 ♢期待できる効果:乾燥による小ジワを目立たなくする(効能評価試験済み)、ハリを与える ♢価格:2,950円(税込)※5
※1 パルミチン酸レチノール(ハリ・ツヤを与える成分) ※2 ミリスチル3-グリセリルアスコルビン酸、BG(ハリを与える成分) ※3 ココイル加水分解コラーゲンK(皮膚をすこやかに保つ成分) ※4 アンズ核油、カニナバラ果実油、アボカド油、ヒマワリ種子油、ナットウガム(肌の柔軟性を保ち潤いを与える成分) ※5 公式サイトお試し定期コースご利用時
エイジングケア※1に特化した製品を多く展開する「北の快適工房」より2021年に発売された目もと専用クリームです。ハリ・ツヤを与える成分としてレチノール誘導体(パルミチン酸レチノール)を配合しました。乾燥を防いで乾燥による小じわを目立たなくし※2、ハリを与えて若々しい印象の目もとへと導きます。目の下にも期待できます!
「アイキララⅡ」にはビタミンC誘導体(ミリスチル3-グリセリルアスコルビン酸、BG)が配合されていて、皮膚が薄くハリを失いがちな目の下の角質にハリを与えます。さらに、「アイキララⅡ」は乾燥による小じわを目立たなくします※2。「アイキララⅡ」は、ハリやうるおいを与えて明るい印象の目元へ導きます。
配合成分のレチノール誘導体(パルミチン酸レチノール)は、肌にハリ・ツヤを与えます。
クリームの劣化を防ぐため、開封後も空気が入り込まないエアレス容器になっています。特殊な形状の容器が個性的で面白く、ワンプッシュで1回分の量がぴったり取り出せるのが使いやすいと評判です。使わない時にはロックをかけられるので、携帯するときにも衝撃でクリームが出てしまうようなことはなく安心して使えます。
通常価格では3,278円(税込)ですが、公式サイトからお試し定期コースで申し込むと10%OFFの2,950円(税込)で購入することが可能です。定期的に送られてくるため継続しやすく、続けることが大切なエイジングケア※1クリームをより便利に使うことができます。
※1 年齢に応じたケア ※2 効能評価試験済み
注射器のような個性的な容器が印象的なアイクリームです。容器は開封後も空気が入りこまない構造で、クリームの劣化を防ぎます。さらに、ワンプッシュで1回分の量をちょうど良く取り出せるのもポイントです!レチノール誘導体とビタミンC誘導体を配合したクリームを、気になるところに無駄なく届けられます。 目もとにハリやうるおいを与えてくれるので、クマやたるみが気になる方におすすめです♪
最先端の皮膚科学研究から誕生!シワ改善に効果的な先行美容液「THE MYTOL ESSENCE」
ナイアシンアミド・ビタミンCを角質層まで浸透させ、ハリつやのある肌へ
総合評価:
4.8♢配合成分: ナイアシンアミド、レチノール誘導体、ビタミンC誘導体、ビタミンE ♢単品価格: 11,000円(税込)/30mL(約30日分) ♢キャンペーン情報: 定期コース初回限定72%OFF2,980円(税込)
- #年齢肌ケア
- #導入美容液
創業100年を超える大正製薬が立ち上げた、エイジングケア※1ブランドの「THE MYTOL」。肌の可能性を最大限に引き出すために、肌に必要な成分を1番に届けたいという想いから開発されたのが、先行美容液のTHE MYTOL ESSENCEです。
シワや乾燥によるくすみ(乾燥によるキメの乱れによるもの)、ハリ不足にアプローチして、キメの整った透明感※2あふれる肌へ導いてくれるのがポイント。大正製薬の浸透※3技術と先端皮膚科学研究から生まれたアイテムで、ハリ・透明感※2ある明るい顔印象へ導いてくれます。
さらに、シワ改善に加えてメラニン生成を抑制する働きのある薬用有効成分ナイアシンアミドを配合。シワのケアだけでなく、紫外線によるシミ・そばかすも防いでくれます。
また、ナノカプセル化技術により、保湿成分を肌のすみずみまで浸透※3させるのも特徴。植物由来のセラミドナノカプセルに、レチノール誘導体やビタミンC誘導体、ビタミンEを包み込むことで、うるおい成分を肌の角質層までしっかり浸透※3させます。
通常価格は11,000円(税込)が、定期コースに登録すれば初回限定72%OFF2,980円(税込)。2回目以降も20%OFFの7,920円(税込)で付け替えレフィル30mLが毎月自動で届きます。定期コースはいつでも解約可能なので、単品で買うより定期コースがおすすめです。
大正製薬がこだわりを凝縮させた先行美容液。毎日のお手入れにプラス1本することで、美しくハリと透明感※2あふれる肌を目指しましょう。
※1 年齢に応じたお手入れのこと ※2 肌がうるおって、キメが整った印象のこと ※3 角層まで
老舗の大正製薬が生み出したシワや乾燥によるくすみ、ハリ不足にアプローチできる先行美容液です。ナノカプセル化技術を活用し、ナレチノール誘導体やビタミンC誘導体、ビタミンEを肌の角質層までしっかり浸透させます。シワやシミに効果的なナイアシンアミドも配合し、肌の内側から透明感とハリを生み出してくれるでしょう。いつものスキンケアにプラスできるので、お疲れ肌を手軽にケアできますよ!
ぜひランキングの中から、自分の肌質にあったアイテムを選んでみてくださいね。くわしくはランキング記事も必見です!
毎日レチノールを使う前に必ず知っておきたい「A反応(レチノイド反応)」について解説!
レチノールを使うことで起こる副反応「A反応(レチノイド反応)」は肌のターンオーバーが急に促されることが原因で起こる反応で、自然におさまることがほとんどです。
とはいえ、何も知らずにレチノール配合の化粧品を使い、副反応が起こってしまうと、必要以上に焦ったり不安になったりしてしまいますよね。ここでは、A反応についてくわしく見ていきましょう。
毎日レチノールを使う前に知っておきたいこと:レチノールA反応で見られる皮むけや赤みなど主な10の症状
レチノールA反応の主な症状として、具体的には以下の10種があります。
- 乾燥
- 皮むけ:皮むけが強く、肌に亀裂ができている場合は使用を中止しましょう
- かゆみ:我慢できないほどのかゆみがある場合は使用を中止しましょう
- 赤み:強く赤みが出ている場合は使用を中止しましょう
- かぶれ
- 痛み:我慢できないほどの痛みがある場合は使用を中止しましょう
- 肌あれ
- ゴワつき
- 細かいぶつぶつ
- 一時的なニキビの変化
その他、血がにじんでいるような場合も使用を中止してください。
使用を中止してもこれらの症状が続く場合はA反応ではなく、肌に異常が起こっている可能性があります。すみやかに使用を中止し、皮膚科の医師に相談するようにしてください。
毎日レチノールを使う前に知っておきたいこと:レチノールA反応が起こりやすいのは使い始め・乾燥肌・敏感肌
先ほどもお伝えたように、レチノールA反応がもっとも起こりやすいのは「使い始め」のタイミングですが、もともと肌の水分・油分が不足しがちで、肌機能が低下している「乾燥肌」や「敏感肌」の方もレチノールA反応が強く出やすいといわれています。
他にレチノールA反応が起きやすい方として、「ホルモンバランスの変化などによって肌が敏感になった方」や「急に大量のレチノールを配合したアイテムを使った方」も挙げられます。
化粧品に配合されているレチノールの濃度は一般的にそれほど高くないので、基本的には誰でも使用できますが、下記の方々は、レチノールを使用することによる乾燥が肌に悪影響を及ぼす可能性があります。必ず皮膚科専門医に相談のうえで使用するようにしてください。
【レチノールの使用をさけるのが良い方】- 重い敏感肌の方
- 肌の赤みが強い方
- アトピーや酒さなど皮膚炎を患っている方
※妊娠中・授乳中の方や、妊娠を望む方・妊娠する可能性のある方は、胎児や赤ちゃんへの影響が懸念されますので、医療機関で処方される高濃度のトレチノイン(レチノイン酸)の使用は避けましょう。
毎日レチノールを使う前に知っておきたいこと:A反応は数日後〜2週間ほど見られ、2カ月程度で治まる
A反応は、レチノールを使い始めてから数日後〜2週間ほど続くのが一般的です。もともと肌の水分量が多い場合は2〜3日程度で回復する方もいます。個人差はありますが、レチノールを使い続けていくうちに肌にレチノール(ビタミンA)が定期的に補給されている状態になることにより、レチノールA反応は徐々に起こりにくくなります。
レチノールを毎日使ってA反応が出たらどうする?3つの対処法
A反応は肌の正常な生理反応です。肌に十分なビタミンAが補給されて皮膚が慣れてくると反応は徐々におさまってきます。もし症状が続く場合は以下の対処をし、様子をみるようにしてください。
【対処法①】レチノールを毎日使わず週2~3回にする
A反応を抑えるため、レチノールを使う回数を減らしましょう。たとえば毎日・朝晩に使用していた場合は夜のみの使用に変えます。それでも症状が強く出る場合は、週2〜3回の使用ペースに下げて様子をみてください。レチノールA反応がおさまってきたら、様子をみながら慎重に頻度を増やしていきましょう。
【対処法②】毎日使うレチノールの量を減らす
まず大事なのは、使用しているレチノールアイテムのパッケージに記載されている規定の使用量を守ることが大前提です。そのうえで、A反応の症状をやわらげるために、当面は使用量を減らして様子をみてみましょう。
【対処法③】毎日使うレチノールの濃度を下げる
レチノールの濃度が公開されていないものが多いので、濃度を基準に選ぶのは難しいところですが、A反応が強く出ている場合は、レチノールの濃度が低いものに変更することをおすすめします。レチノールの濃度を下げることで、肌にゆっくりと作用し、レチノールA反応も穏やかになるはずです。
なお、化粧水は比較的、レチノールの濃度が低めのものが多く、美容液やクリームはレチノール濃度が高めのものが多い傾向にあります。肌の乾燥や皮むけがなくなったら、濃度を元に戻して使用してみましょう。
レチノールの種類は効果(刺激性)が低いものから順に並べると「パルミチン酸レチノール→酢酸レチノール→ビタミンA油→レチノール(ビタミンA)→皮膚科などの医療機関で処方されるトレチノイン(レチノイン酸)」となります。我慢できる軽度のA反応であれば、肌の様子を見ながら使用を継続してみるのもOKです。 しかし刺激が強すぎると感じる場合は、パルミチン酸レチノールなどの穏やかな成分を配合したアイテムに変更するか、いったん使用を中止することをおすすめします。 ※妊娠中・授乳中の方や、妊娠を望む方・妊娠する可能性のある方は、医療機関で処方される高濃度のトレチノイン(レチノイン酸)の使用は避けましょう。
毎日使えるレチノールアイテムと上手に付き合って、焦らずゆっくりと美肌を育もう!
シミ・シワ・たるみ・毛穴などレチノールによる肌の変化を実感するのは、使用開始から約1〜2カ月後といわれています。レチノールは「焦らずゆっくり!」のスタンスを守って毎日付き合っていけば、肌にうれしい働きが期待できるはず。肌質に合った信頼できるアイテムとともに、ゆっくり美肌を育みましょう!
レチノールに関するよくある質問【Q&A】
最後にレチノールについて、よくある質問をご紹介します。
レチノールを使ってみたいのですが、皮むけや赤みなどが心配です…
「パッチテスト」で問題がないことを確認してからお使いになることをおすすめします。パッチテストで問題がなくても、肌の状態や体調などによって異変が起こる場合もあります。使用中に違和感を感じたら使用を中止してくださいね。
皮むけしない場合は効いていないということでしょうか?
「肌がほんのり赤みをおびている」「化粧品がしみる」「メイクのノリが悪く感じる」などと感じた場合は、レチノールによる適切な反応が起きている可能性があります。使い続けることでターンオーバーが活性化し、小じわやシミなどが改善するか様子をみてくださいね。 1カ月ほど経っても肌に変化が見られない場合は、洗顔後の肌に直接レチノールアイテムを薄く塗ってみたり、塗る回数を1日2回を限度に増やしてみたりしましょう。また、肌の様子をみながらレチノールの濃度が高いアイテムに切り替えてみるのも良いでしょう。
レチノールを使ったら毛穴が目立ってきてしまった気がします…
一時的に毛穴が目立つことがあります。ターンオーバーが急激に促進されることで、肌の乾燥を招き、キメが乱れるためです。十分に保湿をしましょう。レチノールに慣れて乾燥が落ち着くと、肌にハリが出てきて毛穴は目立ちにくくなります。肌の乾燥がひどい場合は、レチノール使用の使用量や回数を減らすなどし、皮膚科へ相談してください。