拭き取り化粧水は効果ない？ 向いていない人の特徴や効果を感じられる使い方を解説

「拭き取り化粧水」とは、洗顔後に拭き取り専用の化粧水をひたし、コットンで肌を拭きとるアイテムです。最近の引き取り化粧水は、洗顔では取りきれなかった古い角質をこすって落とすのではなく浮かせて取り除けるので、肌への負担が少なく、ターンオーバーが促進されることで肌のキメが整い、肌が柔らかくなるといった作用が期待できます。

「くすみや肌のザラつきが気になる…」という方は、拭き取り化粧水を上手に取り入れて、化粧ノリがよいなめらかなハリツヤ肌をめざしましょう！

拭き取り化粧水は効果がないと感じる方は肌質に合っていない可能性も？ ニキビ肌・脂性肌にはおすすめです

「拭き取り化粧水を使っているけれど、今ひとつ効果を感じられない…」と感じている方は、使い方を間違えているか、肌質があっていない可能性があります。

正しい使い方はこの後で詳しくご紹介しますが、コットンでゴシゴシと肌を強くこすってませんでしたか？ 1回の使用で何度も肌をこすっていませんか？ コットンに含ませた拭き取り化粧水の量は少なくありませんでしたか？

先ほどお伝えしたように、最近の「拭き取り化粧水」はこすって落とすのではなく、浮かせて取り除くタイプなので、むしろ、こする必要はないんです。肌質に関係なく、摩擦で肌に負担を与えるような使い方をしてしまうと、乾燥したり、ひりつき・赤みが出たり、色素沈着を起こすおそれがあります。これを機に、正しい使い方を改めて覚えてくださいね。

拭き取り化粧水が向いてない人は？肌に負担をかけてしまう可能性があるのは「乾燥肌・敏感肌」

「乾燥肌」「敏感肌」「アトピー肌」の方は、必ずしも拭き取り化粧水があわないというわけではありませんが、肌が敏感に傾きやすい肌質なので、肌のコンディションによっては刺激を強く受ける可能性があります。

肌の状態が良いときに、肌への負担が少ない正しい方法で使用すれば、洗顔では落としきれなかった古い角質をやさしく取り除くことができ、その後に使用するスキンケアアイテムが浸透しやすい肌状態にすることができます。

拭き取り化粧水の効果を実感しやすいのは？ テカりや毛穴詰まりを解消できる「ニキビ肌・脂性肌」

拭き取り化粧水を正しく使って効果を実感しやすいのは「ニキビ肌」「脂性肌」の方です。拭き取り化粧水を使うことで、皮脂を取り除くことができますので、テカりや毛穴の詰まりを解消することができます。

拭き取り化粧水の使い方は？拭き取り化粧水は効果がないと感じている方はケチらずたっぷり

ここからは拭き取り化粧水の効果を実感するための正しい使い方をご紹介します。

拭き取り化粧水で柔肌になる5つのステップ

洗顔の代わりに拭き取り化粧水を使う場合は、朝か夜のどちらかは通常の洗顔料で洗うようにしてください。メイクは拭き取り化粧水では落とすことができませんので、メイクをしているときは、あらかじめクレンジングでメイクを落としてから、拭き取り化粧水を使うようにしましょう。

拭き取り化粧水の正しい使い方① 拭き取り化粧水後に使う保湿アイテムをすべて並べる

拭き取り化粧水は不要な角質を取り除くアイテムなので、保湿の効果はあまり期待できません。拭き取り化粧水を使った直後は肌が乾燥しやすい状態になっているので、すぐに保湿をする必要があります。拭き取り化粧水の後に使う化粧水や美容液、乳液・クリームなどのスキンケアアイテムを事前に目の前に並べて置いておくのがおすすめです。

拭き取り化粧水の正しい使い方② ていねいに洗顔し清潔なタオルで顔の水分ををとる

拭き取り化粧水が「落とす」役割をしますので、洗顔料は「保湿力」が高いアイテムを選ぶのがおすすめです。

洗顔料はよく泡立て、泡で押し洗いをします。指が肌に触れず、肌が動かないくらいやさしく洗い、絶対にこすらないように気をつけて。38度程度のぬるま湯をたっぷり使って洗い流しましょう。熱いお湯での洗い流しは、肌に必要な油分まで落としてしまうのでNGです。洗い終えたら清潔なタオルで水分をおさえるように拭きます。洗うときも、タオルで拭くときも、肌をこすらないように気をつけてくださいね。

洗顔後の肌は肌が柔らかくなっているので、この後に使う拭き取り化粧水で不要な角質が取り除きやすく、その後に使用するスキンケアアイテムが角層まで浸透しやすくなります。

拭き取り化粧水の正しい使い方③ 柔らかいコットンに拭き取り化粧水をたっぷり含ませる

拭き取り化粧水を含ませるコットンは、通常のコットンよりも肌あたりが柔らかく、刺激が少ない高保湿タイプのものを選びましょう。拭き取り化粧水専用のコットンであればベストです。ポイントは拭き取り化粧水をたっぷり、ひたひたになるくらい含ませること。

たっぷり含ませた状態にしないと、コットンの刺激で肌を乾燥させてしまうおそれがあるためです。コットンに拭き取り化粧水を浸透させてあるタイプのアイテムであれば、この工程を省略することができます。

拭き取り化粧水の正しい使い方④ 肌が動かないくらいの優しい力で肌表面をコットンでなでる

拭き取り化粧水をたっぷり含ませたコットンで、肌の表面をなでるようにやさしく拭き取ります。肌の表面が動かないくらいのやさしい力で、1箇所につき1回程度、ポンとおさえるだけで十分です。強くこすったり何回もこすったりすると肌にとって負担になり、乾燥やひりつきなどが生じることがありますので、気をつけましょう。

拭き取り化粧水で肌に摩擦を生じさせてしまうと、正常な角層まで取り除かれ、いわゆる「ビニール肌」の状態になってしまいます。ビニール肌は一見、ツヤツヤつるつるの肌ですが、角層がはがれて肌のキメがなくなった、バリア機能がない状態です。外部からの刺激を受け、さまざまな肌トラブルにつながってしまいますので、もしビニール肌になってしまった場合は、スキンケアアイテムを一つひとつハンドプレスするようにていねいに肌になじませ、たっぷりとうるおいを与えていきましょう。

拭き取り化粧水の正しい使い方⑤ 間髪入れずに化粧水・乳液・クリームなどで保湿をおこなう

拭き取り化粧水を含ませたコットンで拭き取ったら、すぐに保湿をしましょう。拭き取り化粧水はあくまで不要な角質を取り除くことが目的なので、保湿効果は期待することができません。保湿用の化粧水を手でやさしく肌につけてください。化粧水をなじませたら、乳液やクリームなど通常のスキンケアで水分・油分を与えましょう。朝に使用した場合はUVケアもお忘れなく。

拭き取り化粧水を使ってトラブルが起きたら使用を控え刺激の少ない化粧水やクリームなどで優しく保湿を！

拭き取り化粧水を使って乾燥やごわつき、ひりつき、赤みなどが出たら、肌に負担がかかっている証拠です。肌状態が落ち着くまで拭き取り化粧水の使用は控え、刺激の少ない化粧水やクリームなどで、いつも以上に肌にやさしくていねいな保湿ケアを心がけ、できれば当面はメイクも控えましょう。痛みや赤みが強い場合は医療機関を受診してください。

拭き取り化粧水は効果がないと感じた人は肌質にあう成分が入ったものをチョイス

「正しい使い方をしているけれど拭き取り化粧水の効果が感じられない」という方は、肌質にあった成分が入ったアイテムにチェンジしてみてはいかがでしょうか？ 配合されている成分の特徴によって、得られる効果もさまざまです！

拭き取り化粧水「ニキビ肌・脂性肌用」：皮脂をしっかり取り除き肌の水分・油分のバランスを整えるもの

皮脂を取り除くアルコールが多く含まれていて、水分・油分のバランスを整えてくれる拭き取り化粧水を選びましょう。ニキビ肌の方は、ニキビ肌の原因であるアクネ菌を殺菌してくれる薬用の拭き取り化粧水を選ぶとニキビの予防にもなるのでおすすめです。

拭き取り化粧水「普通肌用」：肌のターンオーバーをサポートしつつ今の良好な肌状態を維持できるもの

今の良好な肌の状態を悪くしないために、肌のターンオーバーをサポートしながら、しっかり保湿できる拭き取り化粧水を選びましょう。ヒアルロン酸やトレハロースなどの保湿成分が配合されているものがおすすめです。

拭き取り化粧水「乾燥肌用」：気になる肌のゴワつきにアプローチしつつ保湿もしっかりできるもの

肌の乾燥が気になる方はヒアルロン酸やトレハロースなどの保湿成分が配合された拭き取り化粧水を選びましょう。拭き取り化粧水の中にはアルコールが含まれているものがありますが、アルコールは蒸発しやすいため、蒸発する際に肌の水分を奪ってしまい、過度の乾燥状態になる可能性があります。「アルコールフリー」の拭き取り化粧水を使いましょう。

拭き取り化粧水「敏感肌用」：刺激になる成分は避け肌に余分なものを穏やかに除去するもの

拭き取り化粧水には、フルーツ酸ともいわれるAHA（アルファヒドロキシ酸）や、BHA（サリチル酸）、乳酸など肌表面の角層を溶かす「酸」の成分が配合されています。「敏感肌」の方は、肌のコンディションがよくないときに「酸」を使用すると刺激を感じやすく、トラブルが起きることがありますので、気をつけてくださいね。

「界面活性剤」も使いすぎると肌に負担になりますので、敏感肌向けに販売されている拭き取り化粧水を選ぶことをおすすめします。

「乾燥肌」の方と同様に、アルコール入りの拭き取り化粧水は避け、「アルコールフリー」の拭き取り化粧水を使いましょう。

拭き取り化粧水おすすめ人気ランキングTOP3！ 正しく使ってうるつやななめらか柔肌へ

こすって落とすのではなく、浮かせて取り除ける、編集部おすすめの「拭き取り化粧水」をご紹介します。

肌にやさしい成分で角質除去ができる拭き取り・保護化粧水。ナリス「ルクエ オールパーパスローション」

心地よい香りで「ひたして うかせて からめとる」拭き取り化粧水。資生堂「ベネフィーク リセットクリア」

　

菌や汚れを拭き取りニキビを防ぐロングセラーの拭き取り化粧水！小林製薬「オードムーゲ薬用ローション」

　

ぜひランキングの中から、自分の肌質にあったアイテムを選んでみてくださいね。

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拭き取り化粧水を効果的に取り入れてキメの整ったなめらかな柔肌を育みましょう！

拭き取り化粧水は、肌の上にある余分な汚れや古い角層などを「除去」することを目的とした化粧水です。肌質によっては、肌の状態を良くしてくれる心強いプラスワンアイテムになります。

しかし、間違った使い方をして肌に負担をかけていたり、乾燥肌や敏感肌など、肌が弱いタイプの方にとっては肌トラブルの原因になったりすることも。自分の肌質にあったアイテム選びと、正しく使うことが重要です。

「肌トラブルが起きそうで不安…」という方は「パッチテスト」をしてみてください。「パッチテスト」は、自分の肌がその化粧品にかぶれるかどうかを調べるテストで、紫外線の当たりにくい二の腕の内側に清潔な手で化粧品を塗り、30分ほど時間をおいて肌の状態をチェックします。

異常がなければ1〜2日間程度、そのまま様子をみてください。もし肌に異変が起きた場合は、すぐに水で化粧品を洗い流しましょう。症状が落ち着かない場合は皮膚科医に相談してください。パッチテストで問題がなかったとしても、肌や体のコンディションなどによって急に異変が起きる場合もあります。使用中に違和感を感じたらすぐに使用を中止してくださいね。

拭き取り化粧水は、自分の肌質にあったアイテムを正しく使えば、残った汚れや古い角質を適切に取り除き、肌のキメが整って、肌が柔らかくなるアイテム。肌のコンディションや摩擦などの負担に注意して、上手に取り入れてみてくださいね！