韓国コスメで一躍有名になった「シカ(CICA)クリーム」は、そのスキンケア効果の高さから、日本でも美肌アイテムとしてブームになりました。
今回ご紹介する 「ツボクサエキス」は、シカ(CICA)の主成分です。「ツボクサエキス」には抗炎症作用や鎮静作用、抗酸化作用などの効果があり、ニキビやニキビ跡、肌あれに悩む方、美容に関心の高い方など、多くの方に愛用されています。
ここからは『21世紀の脅威的薬草』とも呼ばれる「ツボクサエキス」に期待できる、さまざまな効果や安全性について解説していきます!
ツボクサエキスとはどのようなもの? 人気のCICAクリームの主成分であるツボクサエキスについて徹底解説
「ツボクサエキス」はセリ科の植物「ツボクサ」の葉・茎から抽出した植物エキスで、主な組成成分は、アジアチコシド、マデカッソシド、アジア酸、マデカッソ酸です。
生息地はインド、南アフリカ、オーストラリア、北東ヨーロッパ、バングラデシュ、タイ、スリランカ、中国、そして日本など、広く世界中に分布しています。
学名は「Centella asiatica(センテラアジアチカ)」といい、英名は「Indian pennywort(インディアンペニーワート)」、中国名は「積雪草」、ハーブ医療の分野では「Gotu Kola(ゴツコラ)」、原産国のインドやアーユルヴェーダ業界ではサンスクリット語で「brahmi(ブラフミー)」など、非常にたくさんの呼び名があり、古くから世界中で食用や医療用などに用いられてきました。
なかでも韓国やインド、中国などでは美肌成分としても知られ、多くのスキンケアアイテムに配合されています。
シカ(CICA)クリームは「ツボクサエキス」が主成分。「皮ふ再生促進」の効果が期待できるクリームとして話題に
さて、美容大国である韓国で火がついたシカ(CICA)の主成分が「ツボクサエキス」であることは冒頭でお伝えしたとおりですが、この「シカ(CICA)」の名前の由来に諸説があるのはご存知でしょうか? (もちろん「鹿」が由来ではありません・笑)
- 学名由来説:「Centella asiatica」という学名の頭文字と末尾の3文字を略したという説
- 「CICA-CARE」由来説:韓国の薬局では手術跡やニキビの跡を保護して肌の再生をサポートする「シカケア(CICA-CARE)」と呼ばれるシリコンジェルシートが販売されており、肌あれをケアしながらうるおいを補給する効果が高い商品として知られているため、「シカケア(CICA-CARE)のように美肌によい」と話題になったことが由来という説
- ラテン語由来のスペイン語・英語で「傷・傷跡」を意味する言葉由来説:英語の「cicatrix(シカトリクス)」と、その語源にもなっているラテン語由来のスペイン語「cicatriz(シカトリス)」は「傷・傷跡」という意味だからという説
いずれの説が正しいかはさておき、上記の2や3の説にあるように、シカ(CICA)クリームは『皮ふの修復効果』を重視しており、さまざまな肌トラブルの抑制・鎮静に役立つことから「肌再生クリーム」と呼ばれています。
ツボクサエキスは 「長寿のハーブ」「若返りの薬」「瞑想のためのハーブ」など数多くの異名を持つ効果万能薬
シカ(CICA)として日本で知られるようになったのは最近のことですが、「ツボクサエキス」は約2000年とも約5000年ともいわれるほど昔から珍重されてきた万能薬です。
ハーブ療法や民間療法のアーユルヴェーダでは、さまざまな不調を改善する重要なハーブとして「長寿のハーブ」と呼ばれたり、古代エジプトでもジプシーたちの万能薬として「若返りの薬・ハーブ」と呼ばれたりしています。また、ヨガの世界では「瞑想のためのハーブ」として、気分を和らげたり、集中したいときなどに用いられているそうです。
ツボクサには、傷ついた野生のトラがツボクサに身体をこすりつける様子を見て、その効能が知られるようになったという言い伝えがあり、「タイガーハーブ」とも呼ばれています。また、長寿で知られるゾウたちがツボクサを食べることに着目したスリランカの人々が毎日食べるようになったというエピソードも残されています。ツボクサの効果の万能さを物語る伝説まであるなんて、すごいですね。
そんなツボクサをWHO(世界保健機構)は「21世紀の脅威的薬草」として認め、「保護すべき重要な薬用植物」と発表したことで、「ツボクサエキス」はいま改めて世界中で注目を集めています!
ツボクサエキスの効果とは? ニキビや保湿、シミケアなどツボクサエキスに秘められた8つの効果
古くから世界中で珍重され、今もなお愛用され続け、WHOも「保護すべき薬草」と発表するツボクサ。その秘密は「ツボクサエキス」がもつ、さまざまな効果にあります。
ツボクサエキスの効果①ニキビなど肌あれを予防(抗炎症・鎮静)
「ツボクサエキス」が最も強みを発揮するのはニキビなど肌荒れの予防です。抗炎症作用で肌の炎症を鎮めて健康な状態へ整え、鎮静作用で肌の赤みや不調を抑えてくれます。ニキビなど肌荒れしやすい方は、「ツボクサエキス」のような抗炎症作用や鎮静作用のあるスキンケアで日頃からお手入れをすることをオススメします。
ツボクサエキスの効果②傷ついた皮膚の細胞を修復・再生
「ツボクサエキス」に含まれる成分「マデカッソシド」は傷に塗る軟膏にも使われており、傷や火傷など、ダメージを受けた皮膚の細胞を修復し再生します。化粧品に含まれる「マデカッソシド」の量は医薬品と比べると少ないため、効果は穏やかですが、肌トラブルの改善が期待できますよ。
ツボクサエキスの効果③ 保湿効果でキメが整った美肌へ
「ツボクサエキス」には保湿成分が豊富に含まれています。うるおいを保つことで、外的刺激や乾燥などから肌を守り、肌の生まれ変わり(ターンオーバー)を促進。それにともなって肌の表面が整い、若々しいクリアな肌印象になります。メイクのノリも良くなりますよ。
ツボクサエキスの効果④日焼けによるシミやそばかすを防ぐ
日焼け止めほどの効果はありませんが、「ツボクサエキス」にはメラニンの生成を抑制する働きがあり、日焼けによるシミやそばかすを防ぐことができます。スキンケアをしながらシミ・そばかす対策ができるのはうれしいポイントですね。
「ツボクサエキス」を前面には出していませんが、「アスタリフト ホワイト エッセンス」は、浸透性が高いナノ化された「ツボクサエキス」とビタミンC誘導体の一種である「リン酸アスコルビルMg」とツボクサエキスを組み合わせたアイテムなので、メラニン生成抑制の相乗効果が期待できます。
「アスタリフト ホワイト シリーズ」についてはこちらのコラムをチェック!
ツボクサエキスの効果⑤コラーゲンの生成を促進し、ハリのある肌へ
肌の外側にある「表皮」を下から支える「真皮」の大部分を占めるのが「コラーゲン」です。弾力性の高い繊維状のコラーゲンが網の目のように張り巡らされていることにより、肌のハリや弾力が保たれています。「ツボクサエキス」はコラーゲンの産生を促し、ハリを補い、たるみやシミなどのエイジングサインをケアする効果が期待できることがわかっています。
ツボクサエキスの効果⑥抗菌作用で肌トラブルを防ぎ、健やかな肌へ
「ツボクサエキス」は肌に細菌がつくことによる肌トラブルを防ぎ、清潔な状態に保つ効果があるので、健やかで美しい肌に整えてくれます。/p>
ツボクサエキスの効果⑦抗酸化作用で、たるみやシワなどのエイジングサインをケア
皮をむいたリンゴが時間の経過とともに茶色くなるように、人間の身体も少しずつ「酸化」していきます。酸化が進むと、肌あれや、シミ・たるみ・しわといった肌の老化のほか、血管の老化など、さまざまな不調を引き起こします。トラブルのない美しい肌を保つためには酸化を防ぐことが重要! 抗酸化作用がある「ツボクサエキス」で、エイジングサインをケアしましょう。
ツボクサエキスの効果⑧黄ぐすみに代表される肌の「糖化」を防ぐ貴重な対策成分
「糖化」とは、食事などから摂取して余った糖が体内でタンパク質と結びつき、AGEs(終末糖化産物)という老化物質になる現象です。糖化によって、肌が黄色っぽくくすんだり、ハリが衰えたり、しわやシミなどの原因になります。
糖化によって引き起こされるのは肌トラブルだけではありません。血管の組織の糖化を招き、動脈硬化を引き起こすことも知られています。実は、肌の糖化を対策できる成分はまだ少なく、「ツボクサエキス」は貴重な糖化対策成分としても注目されているんですよ。
ツボクサエキスの効果を期待できるアイテムとは? ツボクサエキス配合コスメTOP3を紹介
「ツボクサエキス」に秘められた8つの効果はいかがでしたか? WHOが認めるのも納得の、まさに「脅威的」な万能ぶりですよね。
「ツボクサエキス」を配合したスキンケアアイテムは、シカ(CICA)ブームの火付け役にもなったシカ(CICA)クリームのほか、化粧水、シートマスク、化粧下地など、さまざまなアイテムがあります。ここからはオススメの「ツボクサエキス配合コスメ」をご紹介しますね。
高コスパなのに、肌コンディションを整えてニキビや赤みを抑える効果が高い鎮静化粧水として人気の1位のワンシングがおすすめ!「1つの成分だけを用いたシンプルなスキンケア製品をつくる」というコンセプトのブランドだけに、ツボクサエキスの効果をしっかり実感できるアイテムです。
2位のVT CUBE JAPANは1日1枚サッと取り出して毎日使えるシートマスクです。パッケージには虎のイラストも入っていますね。3位のG9 SKINは化粧下地や夜の保湿としても使える美容クリームで、ホイップのようなふわふわのクリームが特徴です。
「シカクリーム」はランキング記事で詳しくチェック! ぜひランキングの中から、自分の肌質や好みのテクスチャーのアイテムを選んでみてくださいね。
肌あれや乾燥に悩む方の救世主。話題のツボクサエキスを取り入れて輝くような健やか美肌をめざしてみては?
「ツボクサエキス」の効果を実感するためには、ぜひ配合量をチェックしてみてください。化粧品の全成分表記は配合料が多い順に記載されているので、なるべく先頭に近い位置に「ツボクサエキス」が記載されているアイテムをチョイスするのがオススメです。
「21世紀の脅威的薬草」として改めて注目を集めている「ツボクサエキス」。アレルギー反応などの副作用がほとんどないので、肌あれや乾燥などが気になる方は、古(いにしえ)の時代から多くの人々に重宝されてきた「ツボクサ」の効果を、ぜひ体感してみてください。「お肌の救世主」「お守りアイテム」として最適な「ツボクサエキス」配合のスキンケアを取り入れて、健やかな美肌をめざしましょう。
ツボクサエキスQ&A!
いろいろな効果があることがわかって「ぜひ使ってみたい」と思った方の中には「敏感肌だけど大丈夫? 刺激はない?」といった不安をお持ちの方もいらっしゃることでしょう。刺激性やアレルギー性についての情報をQ&A形式でご紹介します。
ツボクサエキスに副作用はあるの?
「ツボクサエキス」はさまざまな試験の結果、皮ふへの刺激が少なく、アレルギーの原因になりにくいといわれています。ただ、体質などによって、はれやかゆみ・赤みなど、肌に異変が起きる可能性もありますので、「パッチテスト」で問題がないことを確認してからお使いになることをオススメします。
「パッチテスト」について教えて!
「パッチテスト」とは、自分の肌がその化粧品にかぶれるかどうかを調べるテストです。紫外線の当たりにくい二の腕の内側に、清潔な手で化粧品を塗り、30分ほど時間をおいて肌の状態をチェックします。異常がなければ1〜2日間ほど、そのまま様子をみてください。肌に異変が起きた場合は、すぐに水で化粧品を洗い流しましょう。もし症状が落ち着かない場合は医師に相談してください。パッチテストで問題がなくても、肌の状態や体調などによって異変が起きる場合もあります。使用中に違和感を感じたら使用を中止してくださいね。