メイクやスキンケアが大好きなコスメマニアの方も、最近コスメに目覚めた初心者さんも、日本製コスメと海外製コスメの違いが何か疑問に思ったことはありませんか?
ひとくちにコスメといっても、製造されている国によってさまざまな特徴があるものです。今回の記事では、日本製コスメ・海外製コスメの違いを徹底解説していきます!
【日本製と海外製コスメの違い】まずはそれぞれの違いを知ってコスメに関する知識を深めてみよう!
日本製コスメと海外製コスメ。あなたはそれぞれ、どのよう印象をお持ちでしょうか?「なんとなく日本製のコスメは安全な気がする...」「海外製のコスメは肌に強そうなイメージ」など、一人ひとり違った見方があると思います。
そこでまずはじめに、日本製コスメと海外製コスメの違いをクリアにするために、それぞれの特徴を明確化していきます!
日本製と海外製コスメの違い①品質や安全性の基準
コスメは肌に直接触れるアイテムであることから、どこの国や地域であっても厳しい安全基準が設けられていることがほとんどです。けれど、その安全基準が国や地域によって異なることもあります。その中でも日本製コスメは、世界的にもトップクラスの技術力だといわれているのです。
日本ならではの厳しい規制があるため、日本の化粧品技術者は常に安全性や安定性を追及しているのだそう。このことからも、日本製コスメの安全性や品質は高いといって間違いなさそうです。
一方、ひとくちに海外製コスメといってもかなり幅が広く、国によってさまざまな基準が設けられているため、一概に良し悪しを語ることは難しいといえます。ただ、海外製コスメには、日本で使用することが認められていない成分が配合されている可能性は否めません。
そのため、海外製コスメを使用する際は、日本で認められていない危険な成分(ホルムアルデヒド・メタノール・赤色40号・ハイドロキノンモノベンジルエーテル・過酸化水素など、その他多数)が配合されていないものを選ぶことをおすすめします。
日本製と海外製コスメの違い②成分の含有量
日本製コスメは、基本的に日本人の肌質や肌の色に合うようにつくられています。その一方で、海外製コスメは外国人の肌質や肌の色に合うようにつくられているのは頷けますよね。同じ成分を使っていたとしても、成分の含有量が違えば効果の出方にも影響がある場合があります。
たとえば、日本製の日焼け止めの場合は、ヒアルロン酸やセラミドなどの美容成分が高配合のアイテムが多く、最大SPF50までと規制されています。そのため、繊細な日本人のお肌や赤ちゃんでも安心して使えるアイテムが豊富です。
そして、海外製の日焼け止めは日本では見かけないSPF70やSPF80、中にはSPF100というアイテムもあります。これは、海外(特に欧米)の日差しの強さが理由といわれており、日焼け止めの効果も高いことが特徴です。ただし、数値が高いぶん肌への負担も大きく、敏感肌の方には刺激となることもあるので注意しましょう。
日本製と海外製コスメの違い③カラーバリエーション
日本製のコスメは、日本人の肌の色に合うようにナチュラルなカラーバリエーションが多いことが特徴です。たとえばアイシャドウの場合だと、自然で目もとになじみやすいコーラル・ベージュ・ライトブラウンなどのカラーが多く展開されています。これは、日本の風潮が個性を主張するというよりも、ナチュラルで清潔感のあるメイクを好む傾向があるためだという声もありました。
一方で海外製のコスメは、インパクトのある色味が多く華やかで表情が映えるようなカラーのバリエーションが多いです。曖昧な色味はあまりなく、ハッキリと発色するものが主流なので鮮やかで明るい印象のメイクを楽しむことができます。
アイシャドウならブルー・ショッキングピンク・パープル・ラメがぎっしり詰まったものが目立つ傾向がありますね。海外製コスメにインパクトのあるカラーバリエーションが多いのは、目鼻立ちのハッキリとした外国人の顔にマッチするようにつくられているからだといわれています。
日本製コスメのメリット・デメリットを把握して清潔感のあるナチュラル美人になろう♪
日本製コスメは安心感があるため、信頼して愛用している方も多いですよね。そんな日本製コスメのメリット・デメリットを客観的に知ることで、もっと楽しくコスメを使えるようになるはずです!
日本製コスメのメリット①安全性が高く安心して使用することができる
日本製のコスメは、急性毒性試験・皮膚一次刺激試験・皮膚連続刺激試験・目刺激試験・光毒性試験・ヒトパッチ試験などを含む、数多くの試験をクリアしたものが化粧品原料になっています。このような厳しい規制をクリアしている日本製コスメは、安心して使いやすいという点が大きなメリットです。
日本製コスメのメリット②日本人の肌に合わせた処方なので効果を感じやすい
日本人は透明感のある繊細な肌質の方が多く、外国人(欧米人)よりも角質が薄いという特徴があります。そのため、日本製コスメはきめ細やかな日本人の肌に合わせた処方であることが多く、そのぶん効果も感じやすいといわれています。
日本製コスメのメリット③肌なじみが良くて使いやすいカラーが豊富
先ほどもお伝えしたように、日本製コスメは日本人の肌の色にマッチするカラーが豊富なので、自分にぴったりのカラーを見つけやすいというメリットもあります。例えば、ファンデーションなら標準的なオークルはもちろん、ベージュオークルやピンクベージュなど、日本人の肌に違和感なくなじむカラーを展開しているメーカーが多いです。
また、女性の強さをメイクで表現することが多い海外製コスメとは違い、日本製コスメには儚さや透明感を表現しやすい質感のアイテムが豊富。このように、日本人ならではの色白さや繊細さを強調してくれるアイテムが多く揃っているため、毎日のメイクに取り入れやすいこともメリットです。
日本製コスメのデメリット①オーガニックの認証機関がなく定義がバラバラ
安全性が高く信頼のおける日本製コスメですが、実はオーガニックの普及が遅れているとの声も...。確かに今の日本には国が定めたオーガニックコスメの基準がありません。そのため、各メーカーが自社基準でオーガニックと表示することが可能です。
全成分の0.1%でも天然成分が配合されていればオーガニックコスメとして販売できるということになります。そのような理由から日本では、本格的なオーガニックコスメを探しにくいという点がデメリットです。
日本製コスメのデメリット②ナチュラル思考で個性やインパクトはやや弱め
ナチュラルで控えめな印象の日本製コスメは、攻めたメイクや自分だけのオリジナリティを演出するには、少し物足りないかもしれません。インターネット上では、日本製コスメは色味や発色が薄めで、パッケージのデザインも地味といった意見も見かけるので、華やかさや煌びやかなメイクが好みの方にはあまり向いていないといえるかもしれません。
海外製コスメのメリット・デメリットを把握してインパクトのある華やか顔になろう!
「海外製コスメは日本人に合わない気がして、ちょっと手に取りづらい...」という声もありますが、果たして本当にそうなのでしょうか?海外製コスメのメリット・デメリットがくわしく分かれば、意外にも楽しく使いこなせるかもしれませんよ♪
海外製コスメのメリット①オーガニックが進んでいて種類も豊富
海外にはオーガニックコスメへの関心が高い国が多く、特にヨーロッパはオーガニック先進国と呼ばれることもあります。実際に、ECOCERT・COSMEBIO・BDIH・Na Trueなど、多くのオーガニック認証機関が存在しているのです。そのため、本格的なオーガニックコスメにこだわる方は、海外製のほうが探しやすいというメリットがありますよ。
海外製コスメのメリット②華やかでインパクトのあるカラーが多い
海外製コスメだからこそ出せる目を奪われるようなゴージャスなカラーや発色・質感は、思い切り華やかに自分を彩りたいときに大活躍してくれます。「無難で落ち着いたメイクだけじゃ、なんだかつまらない!」という個性派の方でも納得のカラーラインナップです。また、結婚式などの輝かしいシーンや、メイクで自分の気分を上げたいときにも海外コスメはおすすめですよ。
海外製コスメのメリット③パッケージが目を惹くおしゃれなものが多い
他にない個性的なデザインや、POPでキュートなデザインのパッケージが多いことも海外製コスメの魅力。思わずパケ買いしてしまいそうな、夢のあるデザインは持ち運ぶだけでもテンションが上がります。キラキラのストーンが付いていたり、お花やフルーツ、動物のデザインなど乙女心をギュッと掴むアーティスティックなアイテムが多いです。
海外製コスメのデメリット①日本人の肌に合わない可能性がある
海外製のコスメは、先ほどもお伝えしたように外国人の肌に合うようにつくられたものがほとんどです。そのため、日本人の肌に合わず肌トラブルに繋がってしまう可能性もゼロとは言えません。海外製コスメを使ったら肌にブツブツができてしまったというお悩みを見かけることもあるので、肌が敏感な方には向いていない場合があります。
海外製コスメのデメリット②偽物のアイテムが存在する場合がある
有名ブランドの海外製コスメは、必ずといってよいほど偽物のアイテムが出回っているといわれています。非正規のネットショッピングやオークション、フリマアプリなどで偽物のコスメを買ってしまったという声も...。
偽物のコスメは、配合成分も本物とは異なっていることがほとんどなので、肌トラブルにつながる可能性もあるので注意が必要です。このようなことを避けるためにも、海外製コスメを購入するときは正規店や公式オンラインショップを利用することをおすすめします。
日本製と海外製のコスメはどちらがおすすめなの?それぞれ使い分けて魅力的な垢抜けフェイスを目指そう!
日本製コスメと海外製コスメのメリット・デメリットは分かったけれど、結局どちらが使いやすいのでしょうか?ここでは、それぞれがどのような方におすすめなのか、分かりやすくまとめました。
【日本製コスメがおすすめの人】安心感のあるコスメを使ってナチュラルな雰囲気 を演出したい人
日本には信頼性のある化粧品メーカーが多いため、安心してコスメを使いたいという方には日本製コスメがぴったりです。また、ナチュラルメイクが好き!という方や、オフィスで浮かない清潔感のあるメイクを施したい方には断然日本製コスメがおすすめ。メイク初心者さんでも使いやすい色味がたくさん販売されているので、これからメイクを始める学生さんにも、日本製コスメが向いています。
【海外製コスメがおすすめの人】鮮やかでインパクトのあるコスメを使ってパッと目を惹く華やかさを演出したい人
日本製にはない独特の感性が光る、海外製コスメ。大粒のラメが入ったグリッターや、遊び心のあるビビットカラーのアイシャドウなど、人とかぶらない独自性のあるメイクを楽しめることが魅力です。そのため、ちょっと冒険心のある方や自分らしさを表現したい方におすすめ。また、普段はナチュラルメイクだけれど、お休みの日はもっと鮮やかなメイクを楽しみたい!という方の休日メイクにも良いですね。
海外製コスメを使ってみたい人はポイントアイテムから取り込むのがおすすめ
いつもの無難なメイクにちょっと飽きてきたので、海外製メイクを使って自分の個性も出してみたいという方は、ポイントメイクアイテムから取り入れてみるのはいかがでしょうか。例えば、ベースメイクでは自然になじむ日本製コスメを使い、リップやアイシャドウは海外製コスメで冒険をしてみるだけでも、パッと華やかな印象に変わります。これまでと違った自分を演出することで、心まできらびやかになれますよ。
基本的に、日本製コスメはナチュラルで日本人の肌になじむアイテムが多く、海外製コスメは個性的でゴージャスなアイテムが多いという印象ですね!メイクの幅がぐんと広がるので、日本製と海外製のどちらも用意しておくことをおすすめします♡
海外製のコスメは危険って本当?気になる噂を徹底調査!海外製コスメについてくわしく知って安心してメイクを楽しもう
“海外製コスメは危険だから使わないほうが良い”という噂を聞いたことがある方も多いと思います。すでに海外製コスメを使っている方も、これから海外製コスメを使ってみようと思っている方も、真実が気になりますよね。ここでは、そんな噂を調査していきます。
まず、海外製コスメといってもアメリカ、フランス、韓国・中国・台湾などのアジア圏などと非常に幅広いので、一概に全てを安全・危険とひとくくりにすることは難しいのです。ただ、調査を続けていくと、日本で売られている海外製コスメは日本基準の薬機法によって安全性が確認されているものだけが販売されていることから、日本で購入した海外製コスメは安全である可能性が高いという情報が見つかりました。
逆を言ってしまえば、旅行先で購入した海外製コスメや、個人で輸入した海外製コスメの安全性は保証できるものではないようです。海外製コスメの安全性がどうしても気になるという方は、日本で販売されている海外製コスメのみを購入することをおすすめします。
日本製と海外製のコスメを上手に取り入れておしゃれなトレンドメイクを楽しんで♡
日本製コスメも海外製コスメも、それぞれの魅力があるというとが分かりましたね。オフィスで浮かないナチュラルメイクをしたいときは日本製コスメ、パーティやコンサートなどのイベントで思いっきり華やかなメイクを楽しみたいときは海外製コスメなど、TPOに合わせて使い分けるのも良いかもしれません♪日本製と海外製コスメの両方を使いこなして、メイクのバリエーションをもっともっと増やしていきましょう!
日本製と海外製コスメの違いに関連する疑問!分からないことは早めに解決して今よりもっとコスメ通になろう♪
日本製コスメや海外製コスメについて調べていると、外資系コスメ・エシカルコスメ・オーガニックコスメという単語を目にすることが多いのではないでしょうか。ここでは、日本製コスメと海外製コスメの違いに関連する、よくある質問にお答えしていきます!
外資系コスメって何ですか?
外資系コスメは、海外の化粧品メーカーが製造販売しているコスメのことをいいます。代表的なメーカーを挙げると、クリスチャン・ディオール、シャネル、ランコム、イヴ・サンローラン、クラランスなどがあります。
よく聞くエシカルコスメってどういう意味?
エシカルコスメは、地球環境や生産者・製造者などの労働環境に配慮してつくられた化粧品で、以下のような内容を満たしている商品のことを指しています。 ・公正な取引であるフェアトレードをおこない、生産者の労働環境を守る ・化学由来の成分の使用を控えるなど、消費者の健康に考慮した製品をつくる ・オーガニックや自然由来の原材料を使用している ・動物実験をおこなっていない ・プラスチック破棄などをなくし、環境に配慮した容器を使用している ・地域の地場産業や伝統技術、雇用などを守っている このように、”人や環境に配慮した化粧品”のことをエシカルコスメとして定義しています。エシカルコスメは、日本製コスメでは、華密恋・アムリターラ・スプーンスプーン、海外製コスメではジュリーク・ヴェレダ・ドクターハウシュカなどがあります。
エシカルコスメとオーガニックコスメの違いは何?
エシカルコスメとオーガニックコスメは混同しやすく、それぞれの違いがよく分からないという方も多いようです。まず、エシカルコスメは生産者の労働環境を守るフェアトレードなどを含めサスティナブル志向のコスメのことを指しています。一方、オーガニックコスメは農薬などを使わずに有機栽培で育てられた植物成分を使用したコスメのことを指しています。